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『グランツーリスモSPORT』メディア向けスタジオツアーでその全貌が明らかに! 最新ビルドを用いた試遊会も実施

7/27(木) 23:03配信

ファミ通.com

●『GT SPORT』の全貌を公開するメディア向けスタジオツアーを開催
 2017年10月19日に発売が決定したプレイステーション4用ソフト『グランツーリスモSPORT』。2017年7月21日に開催されたAmazonプライムデーの特別企画、『グランツーリスモ』開発スタジオツアーに引き続き、2017年7月26日にメディアを招待しての『GT SPORT』のプレゼンテーションならびにスタジオ見学ツアー&試遊体験会が、ポリフォニー・デジタル、東京スタジオで実施された。

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 今回のツアーでは、ネットワークに関する一部機能以外、すべてのモードを実装した製品版準拠のバージョンを初披露。山内氏は、「『GT SPORT』はこれまでのシリーズ作と比べても多機能で、巨大なタイトルになっているので、実際に見ていただかないとその全体像が伝わらないと思い、この機会を設けさせていただきました」と、イベントの趣旨を語り、『GT SPORT』の説明に入っていった。

 『GT SPORT』は、現在考えられる最高の映像表現である4K、60fps、HDR、ワイドカラープロセスに対応。さらに、最大輝度10000nitsに対応するなど、既存のテレビでは表示しきれない圧倒的な輝度レンジを誇っている。

 音響面においては、実際のクルマを理想的な環境でベンチテストして録音したサウンドを使い、ソニーのオーディオ技術部門といっしょに開発したサウンドシミュレーターを利用することで、人間の認知メカニズムまで踏み込んだ“理想的な音”を再現。エンジン音は気筒数やシリンダーレイアウトといったレベルからシミュレートすることで、各社の個性がより明確に表現されている。レースカーなどでは、トランスミッションの変速ノイズやトルク伝達の揺らぎも体感できるとのこと。
 『GT SPORT』の登場車種については、自動車メーカーが製造で使用しているCADデータを除けば、世界でもっとも高品質、高精度のモデリングを実現。ボディの曲面やエッジ部分だけでなく、ボンネットやドアのチリの幅、ウィンカー、ヘッドランプまで徹底氏がこだわりで本物同様に再現。インテリアも、革のシボ加工やレザーシートのステッチの数、素材の質感まで忠実に作り込まれている。

 7歳から77歳までが遊べるというコンセプトに沿って、幅広いユーザーに対応したドライビングアシスト機能も搭載。ブレーキやステアリング操作のアシストをAIに任せることで、初めてクルマを運転する人でも不安のない走行が可能に。走行ラインの目安となるドライビングマーカーやドライビングラインも自由に設定できるなど、ビギナーへの配慮は万全。

 自動車挙動シミュレーションについては、ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参戦や、ル・マン24時間レースのLMP1マシン技術サポートなどを通じて蓄積した知見を、これまで培ってきた挙動シミュレーションの開発に反映させることで、最新の車両挙動をシミュレート。“リアルだから難しい”ではなく、“リアルだから運転しやすい”、ドライバーの感覚に忠実なドライブフィールを実現している。

 これまでのシリーズで“カーディーラー”と呼ばれていた、クルマを購入するための窓口の発展系となる“ブランドセントラル”。ここでは、クルマを購入するだけでなく、そのメーカーの歴史をたどる“ミュージアム”や、さまざまなプロモーション映像を見られる“チャンネル”といった機能を搭載。とくに“ミュージアム”には相当力を入れているそうで、メーカーの歴史に加え、その時代に起こった世の中の出来事を合わせて表示することで、歴史により深みを感じられるものとなっている。

 AIとのレースやタイムトライアルが楽しめる“アーケード”は、遊びの幅がよりいっそう充実。VRでの走行を楽しめるモードのほかに、自由にルール設定が楽しめるカスタムレースも追加されている。オンライン上のフレンドとの自由なレース空間となる“ロビー”も健在。みずからルームを作ってレースを主催するほか、ほかのプレイヤー主催のレースに参加したり、観戦するなど、人と繋がる楽しさを味わうことができる。

 国際自動車連盟(FIA)と『GT』が提案するオンライン・レーシングの未来を具現化した“スポーツモード”では、同じレベル・マナーのドライバーどうしを組み合わせる“アドバンスドマッチメイキング”、マシンの性能を同等に調整する“BoP”(Balance of Performance)によって、エキサイティングなオンラインマッチを実現。FIAグランツーリスモチャンピオンシップは、レースの模様が生中継されるため、詳細なライフレポートを楽しむこともできる。

 ドライビングスキルの上達に役立つ“キャンペーン”には、レースに必要なスキルを学べる“ドライビングスクール”に、楽しみながら課題クリアーを目指す“ミッションチャレンジ”、コースの特徴や走行ポイントを習熟できる“サーキットエクスペリエンス”といったモードを用意。山内氏は、「これまでの『GT』にも、このようなチャレンジモードは実装していたが、実際にクルマを速く走らせるにはどうしたらいいのかが初心者にはわかりづらい部分がありました。『GT SPORT』では、走りに行き詰まったときに役立つビデオを用意しているので、それを見れば走り方が見えてくると思います」と、ユーザビリティの向上をアピールしていた。

 HDRのイメージの中に光の情報と空間の情報を両方持った新しい写真の世界が“スケープス”だ。スケープスは、物理ベースレンダリング技術から生まれた新しい写真フォーマットで、光のエネルギーの情報をそのまま持っている撮影スポットでの自由な撮影が可能になっている。このモードを例えるなら、スポット(背景画)の写真の中に、違和感なくクルマを配置、撮影が楽しめるもの。息を呑む自然、歴史が息づく古都、にぎわう街角や名建築など、世界各地で撮影したおよそ1000ものスポットが収録されている。

 『GT SPORT』の目玉機能のひとつといっても過言ではない新機能、“リバリーエディター”。これは、レーシングカーなどに施されるボディのカラーリング・デザインのこと。ボディカラーやホイールの変更以外に、さまざまなデカールをボディに貼り付けていくことで、自分好みの外装デザインが作り出せる。デカールはあらかじめ収録されているもの意外に、自分の好きな絵柄を取り込んで使用することも可能。幾層のレイヤー構造を利用できるなど、これまでにないこだわりのカスタマイズが行えるように。

●最後に山内氏への単独インタビューを紹介
 今回のプレゼンで情報が公開されたコースについて、まとめて紹介。本作に登場するコースは、実在する人気サーキットやオーバルコース、風光明媚なダートコース、行動をモチーフにしたものなど、多彩な17ロケーション28レイアウトを収録。
 True HDRワークフローによって、自然界と変わらない光の強度と色彩が再現されており、同じコースでも太陽高度や空模様といった、時間帯が異なる多様なコンディションを選択できるようになっている。

 光の変化が楽しめる日中に加えて、ナイトコースも収録。ヘッドランプやブレーキランプなど、夜を照らすさまざまな光源の色や輝度を高精度に再現しており、よりいっそうリアルな夜間走行を楽しむことができる。

 以下に、新しく公開された収録コースの情報をまとめて紹介していこう。

 『GT SPORT』の大まかな概要の説明が終わったところで、メディア向けの開発現場の見学がスタート。こちらの内容は、2017年7月21日に開催された“Amazon プライムデー”の特別企画“『グランツーリスモSPORT リミテッドエディション』制作スタジオ見学ツアー付”のときと同内容のため、見学の内容についてはそちらの記事を参照してもらいたい。

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 『GT SPORT』のプレゼンテーション、スタジオツアーの終了後、山内氏にインタビューを行う機会が得ることができたので、以下で紹介していこう。

--待望の発売が決定しました。いまの率直な気持ちを聞かせてください?

山内 今回の『GT SPORT』は初代『GT』の頃のように、僕らができることを全部やったうえで、ユーザーの皆さんに届けたいという思いが、ひさびさに叶ったタイトルです。ですから、いまは非常にワクワクしています。

--ちなみに現在の完成度はどの程度でしょうか。

山内 いまは最後の追い込みの時期で、毎日数時間おきにクオリティがあがっている状態ですね。作業という部分で捉えると、98%くらいだと思います。ただ、僕らが求めているクオリティというのは、これから細部を詰めていくことでまだまだ上がっていくものなので、そういった面から考えると、80%くらいかもしれませんね。

--『GT SPORT』では、『GT6』にあったマルチモニター機能は搭載されているのでしょうか。

山内 『GT SPORT』は4Kに対応しているので、以前のようにマルチモニターに対応しなくてはならないとい必然性は少し落ちているため、現時点では対応していません。ただ、いずれやりたいとは思っていますね

--GT SPORTは4K、HDR、ワイドカラー対応で、これまで以上に美しい表現が実現しています。今後、より本物らしさを追求するために、個人的には汚れの表現が必須だと思いますが、GTでウェザリングのような手法を導入しようと考えたことはありますか?

山内 『GT SPORT』でもオイルの汚れ、誇り、タイヤカスといった汚れの表現はすでに入っていますが、そういった部分は今後も突き詰めていきたいところです。ただ、綺麗に見える部分についてもまだまだやるべきことは多く残っているので、もっと進化させていきたいところです。

--『GT』といえば、リアルドライビングシミュレーターの先駆けですが、後追いで同様のコンセプトの作品が出てきており、今年は『Project CARS 2』、『FORZA MOTORSPORT 7』と、『GT SPORT』が一ヵ月以内にリリースされるという、これまでにないタイミングで揃いました。こういったリアルタイプのレースゲームが登場することに対して、どのようにお考えでしょうか

山内 『GT』が登場する以前は、レースゲームのマーケットは全世界で100万クラスのものだったと思います。『GT』が登場した後は、いっけんレースゲームのマーケットが大きくなったのかなという気もしているのですが、いま世界のレースゲームマーケットがどのくらいあるのか、正直よくわかっていない部分があります。ただ、レースゲームは、それほどたくさんのタイトルが出ていなかったジャンルでもあるので、いろいろなタイトルが出てくることによって、ジャンルそのものが賑わうのはすごくいいことだと思っています。

--本日ツアーを見学させていただいて、クルマ、コース、オブジェクト、植生など、想像以上の作り込みの細かさで驚かされました。これらの作り込まれたデータをPS4向けに軽量化せず、ネイティブな状態で動かしたりされたことはありますか。

山内 レース中は最適化したモデルに自動的に変換しているんですが、クルマの選択画面などでは、ネイティブで表示しています。ただ、観覧車や樹木などについては、モデリングしたものをマッピングして表示しているので、完全なネイティブでの表示ではありません。ですが、このように細かく作り込んだオブジェクトの凹凸部分やマテリアルの情報は、ゲームの中でも反映されていると思っています。

--見学中、キャビネの上に置かれていたアイルトン・セナのヘルメットはレプリカでなく、本物とのことですが、プレートを見ると91年ブラジル優勝と書かれていました。91年のブラジルGPというと、セナが母国初優勝を遂げたときのもので、希少なものだと思います。こちらはどういった経緯で入手されたのでしょうか。

山内 あれはレース本戦で実際に被っていたものではなく、レースのためにいくつか用意されていた中のひとつです。『GT6』で僕らは、セナの生い立ちとモータースポーツのキャリアをたどるコンテンツ“アイルトン・セナ・トリビュート”を作らせてもらったのですが、そこでアイルトン・セナ財団から譲り受けました。それ以来、アイルトン・セナ財団とはずっとよいパートナーシップの関係ですね。今日のバージョンには入っていませんが、ブランドセントラルの中にアイルトン・セナも登場する予定です。

--ポリフォニー・デジタルはこちらのスタジオ以外に東京・上野、福岡、海外に事務所がありますが、どういった分担をされているのでしょうか。

山内 今日お越しいただいているスタジオと福岡は、エンジニアとアーティストが揃っていて、どちらもほぼ同じようなことをやっています。上野はアーティストだけがいる、アトリエですね。東京藝大が近くにあるので、アーティストのアルバイトを採用しやすいというのが、上野に事務所を構えた理由のひとつです。ロサンゼルスとアムステルダムですが、こちらのミッションは、北米、欧州の自動車メーカーといった、さまざまなブランドの窓口になる業務が中心です。

--現在、8K解像度のモニターの開発も進んでいますが、その辺りの対応も見据えられたりしていますか。

山内 『GT SPORT』が出力している4K、ワイドカラー、HDRの映像信号はいま現在、放送メディアでもパッケージメディアでも、映画館でも実現できていないクオリティのものです。これは、ビデオゲーム機からジェネレートされた映像品質が、これまでの記録メディアの映像品質を上回ったという、ある種歴史的瞬間でもあります。今後8Kなど、新しいフォーマットが作られたとしても、その解像度や色の深度に対して、適切な情報を出せるものというのは、今後もゲーム機であるだろうと思っているので、僕らとしては8Kでも16Kでも全然問題ありません。その準備はできています。

--8Kを超えた16Kまで見越されているんですね。

山内 そのクオリティの映像が生成されるというところがポイントですね。ビデオゲーム機が進化すれば、そういった解像度も扱えるようになるはずです。

--『GT SPORT』は、4K以外ではVRにも対応しています。発売後はどれくらい遊べるのでしょうか。

山内 アーケードモードの中にVRドライブというモードが入っているのですが、特定のコースで1対1のレースが楽しめるようになっています。じつはVRは現行世代のゲーム機にとっては、それなりに負荷がかかりますが、フレームレートの妥協はできません。VRの登場によって、ビデオゲーム機に求められる性能というのは、これまでの基準より何倍も高く設定されています。ですから、VRというのはこれからまだしばらくは進化を続けていくと思います。

--先ほどVRでの試遊を体験させてもらいましたが、ヘッドセットがちょうどヘルメットを被っている感じで、コックピットに座るというのも実車同様で、すごく親和性が高いと思いました。

山内 自動車のゲームとVRの相性はすごくいいですね。VR酔いって、自分が予想している動きに反した反応が返ってくることで発生します。実車でも酔いやすいクルマがあると思いますが、それは直感的な動きをしていないからなんです。『GT SPORT』の場合、フレームレートの安定や、空間の設定がしっかりしているということもあり、また操作に対してきちんと直感的な反応を返しているるので、酔いは少ないと思います。

--GTで今後目指すもの、今のハードウェアの技術ではまだまだ実現できていないことも多いと思いますが、今後どういったことをやりたいというビジョンはありますか?

山内 『GT』が今後どうするかというのは、テクノロジーのイノベーションにも関係していきますし、クルマを取りまく環境の変化にも影響を受けると思っています。ですので、僕自身が5年後、10年後にどういったことをしようという目標を立てているわけではありませんが、その時々に合わせて、目の前に現れた人たちをハッピーにしたいと思います。

--最後に、発売を待ちわびているファンの方にメッセージをお願いします。

山内 僕は、スポーツというのはどんな人の人生でも少しだけ豊かにしてくれる存在です。ですので、『GT SPORT』をプレイすることで、人生観が変わると思っています。これまでのシリーズ中もっともフィーチャーの多いこの『GT SPORT』で、最高の体験をしてください。

グランツーリスモSPORT
メーカー:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
対応機種:プレイステーション4
発売日:2017年10月19日
価格:通常版:6900円[税抜]、初回限定版:9900円[税抜]
ジャンル:リアルドライビングシミュレーター



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最終更新:7/27(木) 23:03
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