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【世界水泳】瀬戸、200Mバタフライ「銅」松田以来6年ぶりメダルも悔しい…笑顔なし

7/27(木) 4:04配信

スポーツ報知

 【ブダペスト(ハンガリー)26日=小林玲花】競泳男子200メートルバタフライ決勝で、準決勝1位通過の瀬戸大也(23)=ANA=が1分54秒21で銅メダルを獲得した。世界選手権での日本人の同種目メダルは、11年大会(上海)松田丈志の銀以来。リオ五輪銀メダルの坂井聖人(22)=早大=は1分55秒04で6位に終わった。

 残り50メートルを4位でターンした瀬戸が、猛然と追い上げた。銅メダルに食い込んだ。自己ベストをマークした準決勝のタイムより0秒18遅い1分54秒21。瀬戸の顔には、うれしさよりも悔しさがにじんだ。両サイドは地元・ハンガリーの選手。沸き起こる大歓声を自分へのものと意識変換し、完全アウェーの雰囲気にも負けなかった。

 今年1月。瀬戸の口から本音がこぼれた。「国内で今、1番で泳げるものが何もない」。主戦場の個人メドレーではライバル・萩野が200、400メートルともに日本記録を持ち、得意とする200メートルバラフライは、現役選手では坂井聖人が瀬戸の自己ベストを上回っている。「坂井は後輩ですし、負けてられない」。世間からは「瀬戸対萩野」で注目を浴び続けてきたが、瀬戸の中では、坂井にも強いライバル心を抱いてきた。年下の存在が、瀬戸を奮い立たせていた。

 体には異変が起きていた。7月のフレンチオープンでは体調を崩し、試合を棄権。直前の合宿でも首を痛めた。日がたつに連れて、肩にまで違和感が広がり「バタフライにちょっと痛みが出る」という。普通ならば焦りや不安に襲われるが、瀬戸は違った。「また、面白い夏になるなあ。肩が痛いのは、神様がしっかりと大きく泳げって言っているんだと思う」

 無駄な力が抜け、逆に泳ぎがスムーズになった。25日の準決勝では自己ベストを0秒05更新する1分54秒03の全体1位で決勝へ進み「調子がいいぞっていう証し。7~8割くらいで行けたので、爆発すればもっとタイムが出る」。多少の痛みは残るが、究極のポジティブ思考で不安要素を打ち消していた。今大会、自身1発目の決勝でメダルを取った。3連覇がかかる400メートル個人メドレー(30日決勝)へ弾みをつけた。

 ◆瀬戸 大也(せと・だいや)1994年5月24日、埼玉・毛呂山(もろやま)町生まれ。23歳。2013年世界選手権男子400メートル個人メドレーで金メダルを獲得し、15年大会で2連覇。リオ五輪は同種目で銅メダル。今年5月に飛び込みの馬淵優佳と結婚した。174センチ、75キロ。

最終更新:7/27(木) 4:05
スポーツ報知