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稲田防衛相辞任へ 「女性活躍の象徴」が安倍政権に激震

7/28(金) 6:04配信

スポーツ報知

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を巡る問題で、稲田朋美防衛相(58)が27日、辞任の意向を固めた。陸上自衛隊トップの岡部俊哉陸上幕僚長、黒江哲郎事務次官も辞任する。28日に特別防衛監察の結果が公表されることから、監督責任を取る形だ。

 安倍晋三首相(62)が政権発足以降、重用していた稲田氏が防衛相を辞任する意向を固めた。同日午後8時10分ごろ、防衛省を退庁する際には記者団からの質問には答えず、無言だった。

 一部議員を重用する安倍首相の「お友達体質」を批判する声も党内で上がっており、野党側は今後、首相の任命責任を追及する。加計学園問題などで支持率が続落する安倍政権はさらなる窮地に立たされることになった。

 稲田氏はPKO部隊の日報の公開を巡り、監督責任が自身にあると判断した。特別防衛監察の結果が28日に公表されることを受けての辞任となる。岡部陸上幕僚長、黒江事務次官の陸自、事務方トップも辞任する。安倍内閣の閣僚辞任は2012年12月の第2次政権発足以降6人目。第3次政権では、今年4月に失言で復興相を辞めた今村雅弘氏(70)に続き4人目。

 日報を巡って防衛省は当初、陸上自衛隊が破棄したと説明していたが、実際には電子データが保管されていたことが3月に判明。その後は、稲田氏にデータを保管していたことが報告され、隠蔽を了承したと報じられたが「隠蔽を了承したこともなければ、陸上自衛隊に保管されているという報告を受けたこともなかった」と否定していた。

 稲田氏は第2次安倍政権発足から「女性活躍の象徴」「首相候補」として、行政改革担当相や政調会長などに抜てきされた。昨年8月に女性で2人目の防衛相となったが、海外視察の際にはキャップをかぶり、部隊視察ではハイヒール姿で現れ、ひんしゅくをかった。日報問題で初動対応の遅れが指摘され、7月の都議選では応援演説で「防衛省・自衛隊としてもお願いしたい」などと投票を呼び掛け、野党からは即罷免を求められていた。内閣改造は8月3日に行われ、別の大臣が防衛相を兼務する案が出ている。

 ◆稲田 朋美(いなだ・ともみ)1959年2月20日、福井県今立郡今立町(現越前市)生まれ。58歳。旧姓は椿原。81年3月、早大法学部卒業。82年、司法試験合格。89年、弁護士の稲田龍示氏と結婚。2005年衆院選福井1区に自民党公認で出馬し初当選。12年、内閣府特命担当大臣(規制改革担当)で初入閣。14年、党政調会長。16年8月、防衛相。家族は夫と1男1女。眼鏡はダテ眼鏡。

最終更新:7/28(金) 6:04
スポーツ報知