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【茨城】土浦日大、延長15回5時間激闘制し聖地!小菅監督“木内マジック”継承

7/28(金) 6:04配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権茨城大会 ▽決勝 土浦日大10―9霞ケ浦=延長15回=(27日・水戸市民)

 茨城の決勝では、土浦日大が雨中の延長15回5時間の激闘を制し、31年ぶり3度目の夏の甲子園出場をもぎ取った。就任2年目の小菅勲監督(50)が、恩師の木内幸男・元常総学院監督(86)譲りの積極采配で、最大5点ビハインドをはね返した。

 小雨が降りしきる中、グラウンドで土浦日大ナインの笑顔がまぶしくはじけた。延長15回、5時間にも及ぶ激闘を制して31年ぶりの聖地へ導いた小菅監督は「勝ったのか負けたのか。信じられない」と感無量だった。割れんばかりの拍手は、試合終了のサイレンを打ち消すかのよう。汗と雨と泥にまみれたユニホームが誇らしげだった。

 5回を終え5点ビハインド。指揮官は1回戦の小瀬戦で7点をリードされた場面を引き合いに出し、奮起を促した。「一度死んでいる。二度は死ねないから生き返れ」。7回からの3イニングで11安打7点を集中して延長に持ち込んだ。引き分け再試合もよぎった15回2死一塁。今大会初スタメンの星野舜が、3安打目となる決勝の左越え二塁打。今大会、固定できずにいた遊撃。俊足強肩を買って起用した背番号16がバットで光った。投げては7回途中で一塁から救援した背番号3の2年生右腕・井上莞嗣が、9回1失点。序盤で投手が崩れた中、昨秋以来となるマウンドに送り込んだ指揮官の決断が、流れを引き寄せた。

 小菅監督は84年夏に木内監督率いる取手二の三塁手として、桑田・清原のKKコンビを擁したPL学園を決勝で倒して全国制覇した。今でも恩師の自宅を月に一度訪問し、野球論を語り合う。決勝進出を報告した際は「(野球が)小さいよ。のびのびやらせないとダメだ」と指摘された。「50歳にもなって怒られると思わなかった」と笑う。だが「最後まで何が起こるか分からない。諦めるな」という恩師の言葉を胸に、戦い抜いた。学んだのは、小手先の技術だけでなく、野球に対する姿勢。「選手は試合を重ねて成長してきた。(甲子園の)舞台に立つのにふさわしくなった」。“木内マジック”を継承し、ノーシードから登り詰めた。

 土浦日大は31年ぶりの甲子園。04年夏と09年春には下妻二を率いて出場した指揮官は聖地で未勝利。「1勝したいね」。小菅マジックには、続きがある。(河原崎 功治)

 ◆高校野球での1試合最長時間 夏の甲子園では1933年準決勝で、中京商が延長25回で明石中を下した4時間55分が最長。センバツでは66年準決勝で、中京商が延長15回で宇部商を下した4時間35分。なお茨城大会では、今夏1回戦で水戸一が鹿島学園を延長12回、5時間3分の激戦を制し、同大会の1試合最長記録を塗り替えたばかり。また軟式野球では、14年の全国大会準決勝の中京―崇徳戦が延長15回でも決着がつかず、0―0のままサスペンデッドゲーム(特別継続試合)。世界最長記録となる延長50回、試合時間は4日間で計10時間18分。

最終更新:7/28(金) 9:22
スポーツ報知

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