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財務局が事前に値引き。森友学園をめぐるNHKのスクープが意味する問題の本質とは

7/27(木) 12:00配信

BuzzFeed Japan

NHKが7月26日夜と27日朝、森友学園による小学校建設の国有地取引をめぐるスクープを連発した。そもそも国有地が「8億円引き」されていたことから注目を集めていた、この問題の本質に関わる内容だ。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

NHKによると、土地の売買を担当する財務省近畿財務局は学園側に「いくらまでなら支払えるのか」を聞き、その提示を下回る金額で売却。さらに、国有地取引としては異例の「10年分割払い」については、財務局から提案していたという。

この報道通りだとすれば、国有地という国民の財産の売買で、事前の金額交渉がされたばかりか、さらに希望を上回る値引き額まで財務局側から出されていたことになる。

改めて振り返る問題の本質

この疑惑の根本は、国有地の売買にある。10億円級の土地だが、学園側が支払っていたのが「実質200万円」だったからだ。

本来8年後に購入する予定で2015年に土地を借りて、小学校の建設工事を始めていた森友学園。翌年になって土地から突如大量のごみが「発見」されると、その直後に土地の購入を決めている。

この発見された「深層部のごみ」について、財務局や土地の所有者である大阪航空局が撤去費用を「8億1900万円」と算定し、土地代から控除した。しかも、購入決定からたった1ヶ月後にだ。

撤去費用を控除し、出された土地の見積もり額は「1億3400万円」。購入方法は原則一括払いとされている国有地では異例の「10年間分割払い」だ。

頭金は約2800万円。残りの1億円あまりは、「毎年1100万円、延納利息1%」で支払う契約だった。

さらに国は、土地の貸し付け前から見つかっていた「表層部のごみ」の処理費などとして、森友学園に「1億3200万円」を支払っている。つまり、森友学園が負担した差額は200万円になるのだ。

そして注目された「忖度」の有無

いずれも異例づくしの対応だ。それゆえに、この問題は注目を集めるようになった。

この対応に関しては、安倍昭恵夫人が建設予定だった小学校の名誉校長だったり、学園の籠池泰典・前理事長が多くの政治家とのつながりを持っていたりしたことから、「財務省が忖度をし、事前交渉の末に値引きをしたのでは」との指摘が相次いでいた。

籠池理事長本人も、自身が「神風」とも表現した土地取引の経緯について、会見でこう言及している。

「安倍首相あるいは昭恵夫人の心を忖度して、財務省の官僚の方々が動いてきたのではなかろうかなと思っております」

一方、財務省側は、政治的な配慮や事前の金額交渉はなかったと否定してきた。ただ、詳しい協議内容は「資料の廃棄」を理由に明らかにしていない。

財務省の佐川宣寿・前理財局長(現・国税庁長官)は2月の衆議院予算委員会で 「売買契約締結をもって事案は終了しているので、記録が残っていない」「速やかに事業終了で廃棄している」と説明している。

また、BuzzFeed Newsのこれまでの取材にも、同省は一切の回答をしていない。

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最終更新:7/27(木) 18:18
BuzzFeed Japan