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《ウルグアイ》隠れた農業大国にもっと関心を!=田中径子ウルグアイ大使語る=日本人会50周年、先週祝う

7/27(木) 7:02配信

ニッケイ新聞

(ブラジル邦字紙「ニッケイ新聞」27日付)



 在ウルグアイ日本国大使館の田中径子特命全権大使(けいこ、東京都、57)と森田広一郎二等書記官がブラジルを訪問し、20日に在サンパウロ総領事館で記者会見を行った。「ウルグアイに関心を持って欲しい」との意向により、田中大使から同国の日系社会、政治や経済、大麻販売解禁など多岐に渡って説明した。

 田中大使は2014年10月2日に着任。就任前は日産自動車株式会社からジャトコ株式会社に執行役員待遇(グローバル広報及びブランドマネジメント担当)として出向していた。民間企業から女性が起用されたのは田中大使が初めて。田中大使は21日に日伯商工会議所の昼食セミナーで講演も行った。


 同大使によると同国の日系人は約500人。花卉栽培に従事する人が多く、21~23日にはウルグアイ日本人会50周年を祝って祭典が行われたという。進出日本企業は22社で、自由貿易区に事務所や支社を持つ製造業が多いそう。

 
 


 同国ではこの19日に嗜好品として大麻の販売が解禁した。19県の内11県の薬局16店舗で販売されており、安価で提供することで麻薬密売組織の弱体化を狙うとしている。一人当たり1カ月に40グラムと販売量を制限し、転売対策としているそうだ。

 タバレ・ラモン・バスケス・ロサス大統領の本業が医師ということもあり、医療制度の強化もしている。「国民の健康度を上げたい意向が強い。そのためウルグアイでは葉巻や煙草の方が扱いづらく、第一期(05~10年)はレストランのテーブルに塩を置くのを禁止したほど」と同政権の特徴について語った。

 日本でも人気の高いホセ・ムヒカ前大統領について、田中大使は「マーケティングが上手い」と説明した。国外では高い人気を誇るが、国内での意見は半々に分かれているそう。「深水港の建設などの計画を立ち上げるものの実行力がない。ポピュリズムが強め」との見方を述べた。


 同国の主な産業は農業、林業など。田中大使は、大豆の輸出量が世界第4位、牛肉は第8位と隠れた農業大国であることを挙げ、「来年のG20会議はアルゼンチンで行われる。その隣国のウルグアイに初の総理訪問を実現させたい。皆さんもぜひウルグアイの美味しい牛肉を食べに来て欲しい」と訪問を呼びかけた。

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最終更新:7/27(木) 7:02
ニッケイ新聞