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天然記念物ケラマジカを調査 奄美こども環境調査隊

7/27(木) 13:02配信

南海日日新聞

 鹿児島県奄美大島の「奄美こども環境調査隊」(奄美市教育委員会、南海日日新聞社主催)の沖縄県・慶良間諸島視察2日目は26日、座間味島から阿嘉島に移動して、沖縄の調査隊員と一緒に国指定天然記念物ケラマジカの生態や人の生活に与える影響などについて学んだ。

 ケラマジカはニホンジカの一種で、慶良間諸島の屋嘉比島、阿嘉島、慶留間島、外地島の4島に約200頭が生息している。

 講師を務めた座間味村観光協会の谷口洋基さん(46)によると、ケラマジカは350年ほど前に琉球王朝への献上を目的に薩摩から慶良間諸島の久場島に持ち込まれた。その後、シカは海を泳いで他の島にすみついたとされる。

 谷口さんは、ケラマジカが保護の対象となっている一方で、近年は餌不足を理由に山から頻繁に集落へ入り込み、農作物に被害をもたらすなど悪影響を及ぼしている現状を指摘。隊員は集落を散策して、学校や公園、花壇、民家などに設置されたシカよけの側溝やフェンスを見学したほか、海沿いの木陰にいたケラマジカを実際に観察しながら、人と野生生物が共生することの難しさを実感していた。

 小学5年生の隊員は「ケラマジカがすみやすい山の環境にしていく必要があると感じた。奄美と慶良間諸島の島々には共通の問題があり、一緒に考えていくことも大事だと思う」と話した。

奄美の南海日日新聞

最終更新:7/27(木) 13:02
南海日日新聞