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アマゾンの「Echo Dot」を車に置いてみた ー 結果は最高!

7/27(木) 21:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

アマゾンの音声AIアシスタント「Alexa(アレクサ)」が搭載されたデバイス「Amazon Echo(アマゾン・エコー)」の小型版「Echo Dot(エコー・ドット)」が、先週行われたプライムセールで35ドル(約3900円)に値下げされていた。

【画像】これが、筆者が車にインストールしたEcho Dotだ。

それを見た時の筆者の反応は、「我が家にEchoをもう1台増やすべきだろうか? もし買ったとしても、どこで使えばいいのだろう? 」だった。おそらく、私以外の多くの人も同じことを考えていただろう。

しかし、そこで6歳の娘が以前言っていたことが頭をよぎり、思いついた。

Echo Dotを車に置いてみればいい!

思い立ったが吉日、早速購入して自分の車にインストールしてみた。最高だ。ここまで素晴らしい35ドルの買い物は久しぶりだ。

どのように車に搭載し(簡単だった)、何に使っているのか(何にでも使っている)、そしてなぜ今まで使った車載インフォテインメント・システム (インフォメーションとエンターテインメントの両方を提供するシステム) の中でEcho Dotが最高なのか(想像以上だった)を、写真とともに紹介する。

我が家には、Echoがすでに3台あった。

リビングに通常のAmazon Echoが1つ、仕事部屋と主寝室にEcho Dotが1つずつ。音楽を聴いたり、複数の照明や家庭用サーモスタット(温度調節装置)を操作したり、買い物リストやto-doリストを管理したり、アマゾンで購入したことのある商品を再注文したり、単純に遊んだり。つまり、Echoに搭載された音声AIアシスタントAlexaは、すでに我が家の生活の一部なのだ。

だからこそ、プライムデーにEcho Dotが値下げされているのを見て、もう1台購入するという誘惑に駆られた。しかし、どこで使えばいいのだろうか? (子ども部屋にAlexaを置くのは、もう少し大きくなってからだ)

その時、我が家のごく普通のカーナビに向かって、6歳の娘が「私のお気に入りの曲を再生して」と頼んだことを思い出した。もちろん、何も起こらず、私たちは笑った。しかし、Echo Dotの35ドルの価格表示を眺めているうちに、全てがつながった。車にEcho Dotを1台置いて、誰もが簡単に利用できるメディアデバイスとして使えばいいのではないだろうか?

早速、アマゾンの無料・当日配送サービスを利用。注文から11時間後にEcho Dotが届いた。これで車に搭載する準備は万端だ。

ちなみに私の車は、2015年モデルのシボレー・シルバラード。複数のUSBポート、Bluetoothステレオ、Wi-Fiがすでに使用可能だった。若干のアドバンテージがあったことをあらかじめ記しておこう。

これら3つを全て兼ね備えた車はほとんどないだろうが、シガーソケット・アダプターやEcho Dotのスピーカー、スマホのテザリング機能を使ってWi-Fiホットスポットを作ることで代替できるだろう。また、オーディオケーブルを使って、車のスピーカーと直接つなぐこともできる。

車に搭載するのは造作もなかった。Echo Dotの電源ケーブルをつなぎ、車のエンジンをかけ、他のEchoと同じようにWi-FiとBluetoothの設定をすれば、出来上がり。

運転席や助手席、後部座席、どこからでも操作しやすいように、センターコンソールの上に設置した。

面白いことに、Echo Dotは備え付けのドリンクホルダーにぴったりとはまった。目立たないように置きつつも、音声認識を常時利用したい人には、ここに置くのがおすすめだ。私の場合、そこにEcho Dotがあることを忘れて、水滴のついた飲物を上に置いてしまうのが心配でやめておいた。

1つ懸念していたのは、エンジンをかけてからEcho Dotが起動するまでのタイムラグだ。家の中では常時起動した状態なので、全くストレスなく利用できる。しかし車に載せた場合、毎回起動しなくてはならないため、待ち時間にイライラするのが心配だった。ところが、Echo Dotの起動は想像以上に早く、45秒程度。家族全員が座席に着き、シートベルトを締めるよりも早い。

もう1つの大きな長所は、常に自動的にBluetooth接続をしてくれる点だ。Echo Dotが起動し終わる前に、車のシステムとBluetoothの接続は完了していた。つまり、Echo Dotが起動してから、車のメディアセンターに接続するまでの時間を待つことはない。

車の中でメディアデバイスとしてスマホを使う場合に困るのは、Bluetooth接続が断続的になってしまうことだ。スムーズにつながることもあれば、そうでない時もある。特に車中にスマホが2台あったり、スマホの充電にUSBポートを利用している場合に、混乱が生じるようだ。しかし、Echo Dotでこの問題は起きない。おそらく、車が唯一の外部接続先で、他の機器に接続してしまうことがないからだろう。

Echo Dotを車中で利用するのは、最高に楽しい。まずは、シンプルに音楽を聴いたり(「Alexa、娘たちのお気に入りの曲プレイリストを再生して」)、ポッドキャストを聴いてみた(「Alexa、『Bill Simmons Podcast』を再生して」)。ちなみに、この動画で聞こえる音は車のスピーカーから流れている。

また、他のEcho利用者やスマホでAlexaのアプリを利用しているユーザーに、何も操作することなく、正真正銘のハンズフリーコールをかけたり(「Alexa、ローラに電話をかけて」)、メッセージを送ることもできる(「Alexa、お母さんにメッセージを送って」)。

最新ニュースを聞くこともできるし(「Alexa、私のフラッシュ・ブリーフィング(Flash Briefing)を教えて」)、ふと思い出したことをto-doリストに追加したり、オーディオブックを楽しむこともできる。

家の照明も操作できる上に(「Alexa、1階の明かりを付けて」)、外出する時に消し忘れた家の空調をAway(外出中)モードに切り替えることもできる(「Alexa、家のサーモスタットをAwayモードに設定して」)。

娘たちは、Alexaで遊ぶのが大好きだ。ジョークを聞いたり(「Alexa、何かジョークを教えて」)、ゲームをしたり(「Alexa、『マジック・ドア』を起動して」)。

しかし、何より素晴らしいのは、これらの機能を全て、文字通りハンズフリーで利用できることだ。ディスプレイを見る必要もなければ、カーステレオに手を伸ばしたり、車のハンドルについている、手探りでは見つけにくいボタンを探す必要もない。断然、安全だ。

そして、後部座席を含めどこに座っていようと、誰でも座ったまま利用することができる。

ただ、Echo Dotはインフォテインメントシステムとしては素晴らしいが、完璧ではない。例えば音楽を再生した時、スマホとは違い、カーナビ画面に曲名は表示されない。もし知りたければ、いったん再生を中断してAlexaに聞かなくてはならない。

また、Alexaは「グーグルマップ」や「Waze(ウェイズ)」のように、進むべき方向を1つ1つガイドしてはくれない。私の車にはカーナビは搭載されているものの、音声ガイドがないため、地図を確認したい時は道路から一瞬、目をそらさなくてはならない。地図の音声ガイドに関しては、スマホに頼らざるを得ないだろう。

ポッドキャスト機能も、完璧とは言えない。Echo Dotには、「TuneIn Radio(チューンイン・ラジオ)」というアプリが初期設定されている。しかし、同アプリが好きな番組を提供しているかどうかは、運次第だ。早送りや巻き戻し、再生速度を速める機能も制限されていて、最新エピソードでない限り、特定のエピソードを見つけるのも難しい。

「AnyPod」というスキルを追加することで一部の問題は解決できるが、Alexaへのコマンド(指示)は若干回りくどくなってしまう(「Alexa、AnyPodに2分早送りするように頼んで」)。

Alexaのポッドキャスト再生機能が改善されるのは、時間の問題だろう。しかし現時点では、ポッドキャストに関してはスマホを選ぶ人もいるだろう。

しかし全体的に見ると、長所が短所を上回っている。そして、これまで利用してきたメディアデバイスの中で、初めて正真正銘のハンズフリーを体験できている気がする。近い将来、全ての車がAlexaやそれに類似した機能を内蔵することになるだろう。

奇妙なことに、Echo Dotは家の中で利用するよりも、車の中で利用する方が自然に感じられる。家で利用する場合、Echoは人間が自分でもできることを補助してくれるだけだ(言い換えると、効率を高めたり、怠けさせてくれるだけ)。だが、車の中で利用する場合、運転中にはできない、もしくはすべきでないことを補助してくれる。

[原文:I installed an Amazon Echo Dot in a car and it was the best infotainment system I've ever used]

(翻訳:Yuta Machida)

最終更新:7/28(金) 12:35
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