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最後の競り146頭上場 子豚市場、53年の歴史に幕/青森・六戸

7/27(木) 12:03配信

デーリー東北新聞社

 おいらせ農協(沖澤繁弥組合長)は26日、青森県六戸町折茂の家畜市場で、今月末での閉鎖が決まっている子豚市場の最後の競りを行った。閉鎖は取扱頭数の減少や設備の老朽化に伴うもの。53年の歴史を締めくくる最後の競りには、県内外で飼育された146頭が上場され、取引総額は360万3900円(税抜き)だった。

 子豚市場は旧六戸町農協が1964年6月に開設し、毎週水曜日に開場。ピークの1990年ごろの取扱頭数は年間4万頭を超えた。だが、2014年の豚流行性下痢(PED)の影響により頭数は激減、16年度は5945頭となっていた。

 同農協は5月の理事会で子豚市場の閉鎖を決定。6月上旬に場内で競り参加者に告知したほか、関係者には文書を配布した。今後は三本木産地家畜市場(十和田市)の利用を促す。

 この日は13人の購買者が参加。冒頭、沖澤組合長が「PEDや農家の廃業により、市場継続は困難と判断した。ご迷惑をかけることをおわびし、ご愛顧に感謝したい」とあいさつした。

 上場されたのは、仔豚86頭、ベビー11頭のほか、繁殖を終えた大貫(だいかん)49頭。全頭が落札され、平均落札価格は2万4684円だった。

 開設当初から利用していた東北町の新山はつめさん(68)は、閉鎖を惜しみつつ「ここで多くの人に出会ったし、多くの思い出がある。今後別の市場を利用することになるが、養豚を続けていきたい」と話した。

デーリー東北新聞社