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ホンダシビックが久しぶりの国内復活を決めた意外な理由

7/27(木) 17:31配信

オートックワン

フルモデルチェンジをした新型シビックが2017年9月29日に日本発売開始

「ホンダ シビック」と聞いて、読者諸兄はどのようなイメージを持たれるだろうか。1980年代から1990年代の初頭に運転免許を持たれていた方は、コンパクトで扱いやすく、少しスポーティで、運転の楽しい購入しやすいクルマという感じだと思う。初代のホンダ シビックは1972年に発売され、70年代中盤の厳しい排出ガス規制を希薄燃焼方式のCVCCでクリアした。1983年に発売された3代目の通称”ワンダーシビック”は、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の長いスマートな外観が特徴で、1.6リッターのツインカムエンジンを搭載するスポーツグレードのSiも追加した。

ホンダ新型シビックセダン・ハッチバックのフォトギャラリー

そこから3ドアボディは代が替わる毎にスポーティな雰囲気を強めていった。VTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)も搭載され、1995年に発売された6代目シビックでは、スポーツ性能を極めたタイプRを追加している。しかし2000年に発売された7代目シビックでは、国内仕様から3ドアハッチバックが廃止され、セダンと車内の広い5ドアハッチバックのみになった。そして2005年の8代目では、国内仕様は3ナンバーサイズのセダンだけになってしまう。

その一方で2007年に8代目セダンをベースにしたシビックタイプRが発売され、イギリスからは3/5ドアハッチバックのタイプRも輸入していた。少し若い読者諸兄には、「シビックといえばタイプR」かも知れない。さらにもっと若い方々になると、そもそもシビックとは馴染みの乏しい車名だろう。

昔のシビックは、セダンならトヨタ カローラのライバル車、3ドアハッチバックはトヨタ カローラレビン&スプリンタートレノ/カローラFXなどと同様のコンパクトなスポーティモデルだったが、ここ15年くらいは上記の通り紆余曲折を辿った。したがってひと言でホンダシビックと言っても、車名から受けるイメージは世代によって大きく異なる。

このホンダシビックがフルモデルチェンジし、2017年7月27日(木)に日本国内で再び発表された。正式な発売日は9月29日(金)となる。

ホンダが久しぶりのシビック国内復活を決めた直接の発端は、海外生産だったシビックのうち、セダンを国内の寄居工場で製造することになったからだ。しかしセダンだけでは弱いから、5ドアハッチバックと同ボディを使うタイプRもイギリスで日本仕様に仕立てて輸入する。国内の販売計画は3タイプ合わせて月間2,000台の目標とした。

今の日本国内におけるホンダ車の売れ行きを見ると、N-BOXなどの軽自動車が約半数を占める。国内生産が発端と聞けば、シビックの導入復活も成り行き任せのようにも感じるが、国内の利益にも影響を与える価格が高めなシビックを改めて売りたい事情も分かる。2017年7月10日に発売された新型トヨタ カムリでも、開発者からは「セダンを復権させたい」という声が聞かれた。低価格化はトヨタでも進んでいるから、クルマの性格は違うが背景の事情は似ている。

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最終更新:7/27(木) 17:31
オートックワン