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目覚めた東海の主砲 森下が2発 高校野球神奈川大会第14日

7/27(木) 7:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 1発目よりも豪快にストレートをしばき上げた。これぞ、東海大相模が誇る4番森下の打球だ。八回1死二塁、観客の耳をつんざくような快音を残した白球が、左翼席上段で大きく弾んだ。

 「理想はライナー。バットがボールの下に入ってしまった」。飛ばすつもりもなかったと言えるあたりが恐ろしい。高校通算27号となるこの日2本目の2ランを見届け、スラッガーは控えめに口元を緩めた。

 原辰徳氏ら数人しか経験していないタテジマの1年生4番として昨夏デビューし、誰もが認める主砲だ。しかし今夏は打率4割ながら、ここまでノーアーチだった。

 きっかけは向上との5回戦だ。4打数無安打で迎えた延長の最終打席で、変化球に惑わされていた森下に、門馬敬治監督(47)が伝令を介してこう伝えた。

 「おまえはスライダーが好きなのか」。この一言が直球をはじき返すサヨナラ打を生み、続くこの日の初回、直球を左翼席へたたき込む先制2ランにつながっていた。

 「無欲に戦う」スタイルを貫く指揮官も、四回以降無得点で3点差に迫られた中で飛び出した主砲の2発目には、さすがにほれ込んだか。「打線が湿っていた中で、バットを振る勇気は全員に影響を与えた」と手放しでたたえた。

 スラッガーの憧れは、一昨年の4番として全国制覇した豊田寛(国際武道大)だ。同じ戸塚シニア出身の先輩も2年夏の準々決勝、横浜スタジアムで放った1試合2本塁打をきっかけにブレーク。「チームが勝てればどんな形でもいい」との言葉も重なる。打って勝つ。点を取られたら、取り返す。背番号8がアグレッシブ・ベースボールを体現する。

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