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「共生」ともに考える 横浜・戸塚で神奈川集会

7/27(木) 10:37配信

カナロコ by 神奈川新聞

 横浜市戸塚区では「『ともに生きる社会』を考える7.26神奈川集会」が開かれ、県内外から参加した約300人が19人の犠牲者に黙とうをささげた。

 東京都八王子市から電動車いすで駆け付けた団体職員の秋山浩子さん(53)は「『特殊な事件だった』と風化してしまわないか心配。差別や偏見など事件の背景は今の社会そのものにあるということを忘れてはならない」。介護職員の鈴木辰幸さん(30)=横浜市神奈川区=は、利用者と外出時に周囲から冷たい視線や態度を向けられることがあるといい、「世間の人も被告と同じ考えを持っているのではないかと危機感を抱いた。集会にとどまらず、広く声を上げていきたい」と語った。

 集会では障害当事者や支援団体関係者らが登壇した。「追悼する場ですら犠牲者の名前を明かせない異常な光景が、社会に根付いた差別を物語っている」と、県など主催の追悼式を挙げて匿名問題に言及。「知的障害はこういうイメージだ、と先入観を持たないでほしい」などと意見を表明した。最後は「一人一人の意思を確認するためには、地域でのいろいろな暮らし方を体験して、その人にあった暮らし方を選べるようにしていくことが必要」とのアピールを採択した。

 息子に重度の知的障害がある早稲田大学の岡部耕典教授は講演で「一般論で『施設を建て替えず街で暮らせ』と主張するのではなく、一人一人が『私と一緒に地域で暮らそう』と責任を持って声を掛けるような姿勢が大切」と述べた。 

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