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原木生産4割増目指す 和歌山県、生産・流通を効率化

7/27(木) 17:01配信

紀伊民報

 和歌山県は2021年度の原木年間生産量を15年度の4割増にすることを目標に「森林・林業総合戦略」を策定した。木材の安定供給や流通効率化のため、木材市場が原木生産業者の供給見込みと製材加工業者の需要を適切に調整できる仕組みを構築するなどし、県内の林業活性化につなげる。

 「森林・林業総合戦略」は、16年度策定の「県長期総合計画」を基に、森林保全や林業活性化についての取り組みを具体化しようとつくった。原木の年間生産量を15年度の18万1千立方メートルから、21年度には26万立方メートルに引き上げることを目標に、取り組んでいく内容をまとめた。

 その一つが木材市場の機能強化による生産、流通の効率化。原木は通常、生産業者が伐採、搬出し、木材市場に集め、加工業者が競り落とす形を取る。

 この一部を改善し、市場が加工業者からの需要と生産業者からの生産見込みを把握し、需給を調整して需要に合った量や品質の原木を効率的に生産できる形にする。市場の技術者が現場に入り、加工業者の要望に応じて品質を選別し、市場を通さず、現地から加工業者に直送する仕組みづくりを目指す。市場を経由しないことで輸送費を削減し、山主の手取り向上にもつながるという。

 近年は加工業者の大規模化に伴い、まとまった量の要望が増えているといい、これにも対応できるよう、原木生産業者同士の連携を促し、生産量を確保する仕組み作りを支援する。

 このほか、作業道や林道整備、高性能林業機械の導入も推進。市町村や森林組合などに国の補助金を紹介したり、助言したりする。加工販売の強化では、大規模展示会への出展や産地見学会開催、品質確保のための施設整備、公共建築物の木造化などを推進する。

最終更新:7/27(木) 17:01
紀伊民報