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LIBOR、2021年末で姿を消す見込み-英FCAが維持不可能と判断

7/27(木) 22:06配信

Bloomberg

世界で350兆ドル(約3京9000兆円)に及ぶ金融商品の基準となっているロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は2021年末までに姿を消す。英金融行動監視機構(FCA)と銀行は、不正操作のスキャンダルにまみれたLIBORに代えて、より信頼できるシステムを構築しようとしている。

FCAトップのアンドルー・ベイリー氏は27日、取引データに基づかない指標金利の採用を続けることはできないと述べた。トレーダーらが指標金利を操作していたことが明らかになり、LIBORは腐敗の代名詞となった。銀行には約90億ドルの制裁金が科せられ、何人かのバンカーが有罪判決を受けた。

ベイリー氏はブルームバーグのロンドン本部で講演し、「市場が現在の形のLIBORに依存し続ければ、取引に基づいた指標金利への移行は完了しないと思う」とした上で、「銀行団が2021年末まで現行のLIBORをサポートすることで、移行の計画と実行はスムーズに進むだろう」と語った。

LIBORは20の銀行が他行から借り入れられると考える金利を5通貨、7つの期間についてロンドン時間午前に申告し、これに基づいて決まる。不祥事の後に管理体制が見直され、インターコンチネンタル・エクスチェンジが英国銀行協会(BBA)から引き継ぎ、実際の取引に基づいて決定されるよう取り組んできた。

しかしベイリー氏(58)は、LIBORの基になる銀行間の無担保資金取引市場にはもはや、信頼できる金利を設定するのに「十分な活動」がないと指摘。代替の方法を見つける必要があると述べた。ある通貨の特定の借入期間の取引は、2016年に15件しかなかったという。

「基盤となる市場に十分な活動がないのでは、LIBORという指標の持続可能性に深刻な疑問符が付く。活発な市場が存在しないならば、最良の方法で運営される指標でもそれを測ることはできない」とベイリー氏は語った。同氏はイングランド銀行次期総裁の有力候補と見なされている。

原題:Libor to End in 2021 as FCA Says Bank Benchmark Is Untenable (2)(抜粋)

Suzi Ring

最終更新:7/27(木) 22:06
Bloomberg