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【二宮寿朗の週刊文蹴】補強トレンドの行方

7/28(金) 12:03配信

スポーツ報知

 当たるも八卦(け)、当たらぬも八卦。

 占いならそれでいいが、補強は当たらないと困る。大枚をはたいて獲得した大物ならなおさらだ。

 神戸に加入したルーカス・ポドルスキはドイツ代表で歴代3位となる49得点を叩き出した大物中の大物。本紙によれば推定年俸6億円はC大阪でプレーしたディエゴ・フォルランと並んでJリーグ史上最高額だという。

 彼が成功すれば、補強トレンドに影響を及ぼすかもしれない。

 ピッチ外の効果は出始めている。歓迎セレモニーでは1000人のファンが詰めかけるなど、さすがの注目度。グッズやチケットでも、売り上げが伸びているという。チームがタイトルに近づけば今季から上位クラブに配分金が手厚くなるため、ビジネス的にも成立する。

 Jリーグバブルの崩壊以降、ハイリスクの大物外国人選手は敬遠されがちだった。ブラジル人を中心に、金銭面で手が届きやすいコスパのいい選手が好まれる傾向が続いている。ここで神戸が成功実績をつくれば大物獲りに動くクラブがほかに出てくるやもしれない。

 歴史をひもとけば、リネカー(イングランド)やベベット(ブラジル)ら活躍できなかった大物もいる。神戸も以前、イルハン(トルコ)では痛い目にあった。膝のけがを理由に帰国し、わずか3試合の出場でチームを去っている。

 日本で成功を収めるためには何が必要なのか。ドイツ代表、そして1FCケルンの先輩でもあるピエール・リトバルスキーは日本でも愛された大物の一人。当時、市原(現千葉)で監督を務めた清雲栄純さん(法大教授)は、「彼はジュニアユースの選手を捕まえて指導するなど懐が深く、ピッチ外の振る舞いも一流だった」と語る。周囲のリスペクトが、彼を“市原の象徴”に引き上げた。

 デビューは29日、ホームで開催される大宮戦。活躍を誓うポドルスキの本気度を確かめたい。(スポーツライター)

最終更新:7/28(金) 12:03
スポーツ報知