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紙切り芸人/保育園長 二足のわらじ、浜松出身の青空麒麟児さん

7/28(金) 17:10配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 浜松市出身の紙切り師で、川崎市内に保育園「あおぞら保育園」を開設した青空麒麟児(本名・高林勝)さんが、芸人と園長の二足のわらじをはいて奮闘している。近く保育士免許も取得しようと猛勉強中だ。青空さんは「人を喜ばせたいと積み重ねてきた紙切りと同じように、喜んでもらえるような本物の教育をしていきたい」と意気込んでいる。

 紙切りははさみを使いながら、軽快な語り口で1枚の紙を花や動物などの形に切り抜いて、見る人を楽しませる芸能。青空さんは高校卒業後に上京し、モデルやお笑い芸人を経て20代で紙切り師の道へ。20年以上のキャリアを積み、海外公演の経験もある。現在は漫才協会と日本司会芸能協会に所属して各地の寄席に出演している。

 青空さんが保育園を開設したきっかけは、待機児童問題の深刻さを小学校のPTA役員をしていた当時実感したこと。「保育園が足りないなら造ろう」と思い立ち、2010年11月に同園を開設した。しかし、ゆかりのない土地でゼロからのスタートは簡単ではなく、開設後は入園希望者が集まらない年が続いた。それでも園児が伸び伸び過ごせる教育環境と保育士の残業を抑える運営方針が少しずつ評判になり、入園希望者が増加。本年度は定員25人に対し、200人待ちの人気ぶりだった。

 紙切りの芸は時々、園内で披露して園児の人気を集める。紙切りが始まると、園児は真剣な表情で「紙切り園長」の手元を見詰める。園児のバースデーカードに紙切りをあしらうなど工夫を凝らす。

 6月中旬のある日、青空さんが器用な手つきで上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」を切り抜くと、園児たちの大きな歓声が上がった。青空さんは「芸は素人から磨き上げてきた。教育も一から始めて磨き上げるのは面白い」と笑顔を見せた。

静岡新聞社