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【世界水泳】200M個人メドレー「銀」萩野に“新たな壁”

7/28(金) 16:34配信

東スポWeb

【ハンガリー・ブダペスト27日(日本時間28日)発】水泳世界選手権第14日、競泳男子のエース、萩野公介(22=ブリヂストン)が必勝を期した200メートル個人メドレーで1分56秒61のタイムを出しながら、まさかの銀メダルに終わった。優勝は新鋭のチェース・ケイリシュ(23=米国)。リオデジャネイロ五輪後、“水の怪物”マイケル・フェルプス氏(32=同)が引退し、萩野の“1強時代”と思われた種目に思わぬ難敵が現れた。

 萩野は銀メダルを獲得したリオ五輪より0秒60速いタイムで泳いだが、金メダルには届かなかった。優勝は1分55秒56のケイリシュ。自己ベストを予選から3戦連続で更新する絶好調モードで大番狂わせを演じた。

「力不足です。悔しいです」

 レース直後、萩野は短い言葉しか発することができないほど、動揺を隠せなかった。

 ケイリシュはどちらかといえば、400メートル個人メドレーのライバルだった。リオ五輪では萩野が金、ケイリシュが銀で、200メートル個人メドレーの実績は圧倒的に萩野が上。準決勝はケイリシュに1位通過を許したとはいえ、萩野にも余力はあった。

 序盤、勢い良く飛び出した萩野はバタフライ、背泳ぎをトップ通過するもののリードは0秒70にとどまる。続く平泳ぎは萩野は最も苦手、ケイリシュは最も得意とする種目とあって「(前半で)もう少し出しておきたかった」(萩野)と振り返るように体一つ分のリードが、すさまじいスピードを見せるケイリシュにあっという間に差を詰められ、かわされる。最終ターンで体半分の差をつけられると、ラストの自由形でも逆転は不可能だった。

 この種目では萩野にとって、五輪23冠のフェルプスだけが大きな壁だった。そのフェルプスが引退。萩野が東京五輪で複数金メダルを目標に掲げたのも、200メートル個人メドレーでの勝算を踏まえてのことだ。

 リオ五輪後、萩野は右ヒジ手術の影響もあり、一時は絶不調に陥った。今大会も400メートル自由形は出場を取りやめたほど。それでも必死のリハビリと調整で、戦える状態はつくってきた。萩野が日本記録を出していればまだ上回るとはいえ、ケイリシュの成長スピードは驚異のひと言。最終日の400メートル個人メドレーも強力なライバルになることは間違いない。

 萩野はこの日3レース目となる200メートル背泳ぎ準決勝第2組にも出場したが、1分58秒72の7位と精彩を欠き、決勝進出を逃した。4月の日本選手権より2秒33も遅いタイムに「弱いっす。悔しいです」と自身のふがいなさを必死にこらえた。

 ケイリシュに敗れたショックを引きずってしまったのか。競泳チーム主将としてもこのままでは終われない。

最終更新:7/28(金) 17:44
東スポWeb