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究極の働き方はブラックジャック? アジアで考える日本的サラリーマンからの脱皮

7/28(金) 21:35配信

投信1

高度経済成長を経て、日本は個々人の顔が見えにくい「サラリーマン社会」になっていると思います。日本人の強みは伝統的に組織力・チームワークで、それは誇るべきものです。ただ、米国などでは突出した起業家が登場し、それが巨大なグローバル企業へ急成長しているため、結局、日本企業は個人に負けているのではないかという感覚があります。

そこで今回は、海外での生活・仕事から見えてくる日本的なサラリーマン像と、そこからの脱皮について考えてみたいと思います。

善悪より組織の空気を読む

最近、日本にとって不名誉なニュースが続いています。三菱自動車や東芝といった名門企業においてデータ偽装や不正会計などの不祥事が明るみに出ました。

海外の人々からすれば、なぜ真面目な日本人がそんな不正をしてしまうのか不思議なようですが、突き詰めれば、名門企業を蝕んだのは「サラリーマン病」ではないでしょうか。

日本企業が効率的に高成長を実現していく過程では、サラリーマンは空気を読んだ方が良かったはずです。そして、1980年代、高度成長が終わっても大企業では社内の中枢を歩んだ「優等生」が社長に選ばれるようになりました。社内の空気がうまく読めて、上司の覚えがいい「優等生」が出世するようになったわけです。

しかし、会社にとって不都合なことを隠す上記の不祥事のような問題は、空気を読むことを得意とし、会社に依存するサラリーマンの悲しい性の結末と言えるのではないでしょうか。

日本と海外のサラリーマン、契約形態と意識の違い

マレーシアに住んで周囲の友人(海外企業のマレーシア駐在員)と付き合っていて気がついたのですが、「終身雇用」という概念はおそらく日本くらいでしょう。聞けば、どこの国でも会社との期限付き雇用契約が基本で、会社の命令による「転勤」で海外法人に来ているわけではないようです。

契約形態が違えば、サラリーマンの意識も違ってきます。ご近所の友人はサラリーマンであっても、日本の駐在員とは会社に対するスタンスが違います。

たとえば、契約更新の際は、パフォーマンス、報酬、諸条件等を徹底的に交渉するため、ある意味、野球選手やサッカー選手と同じです。契約更新時の交渉で、家族を年に数回呼び寄せるためのフライトチケット(ビジネスクラス)など細かいオプションを付けているとも聞きます。会社と交渉するという意識が弱い日本人駐在員とは大きな違いです。

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最終更新:7/28(金) 21:35
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