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【山形IH2017】インターハイの思い出~奥原希望 <特別インタビュー>

7/28(金) 13:44配信

バド×スピ!/バドミントン・マガジン

7月30日から競技がスタートするインターハイ(IH)。ここでは現在トップレベルで活躍する選手に、自身のIHにまつわる思い出を振り返ってもらうと同時に、出場する高校生にメッセージを送ってもらう。登場いただくのは、リオ五輪・銅メダリストの奥原希望選手(日本ユニシス)。IHは1年時から出場し、2年・3年ではシングルスで連覇を果たしている。

◆一番の思い出は、県大会の団体戦  

IHを振り返ると、まず「悔しかった」という思いが出てきます。私の目標は、個人戦ではなく団体戦だったんです。とくに3年生のときの県大会はめちゃくちゃ燃えていたんですが、全国大会に出られなかったので本当に悔しかったですね。

大宮東(埼玉)は強豪校ではなかったんですが、1年生から一緒にやってきた周りのみんながすごく自分をフォローしてくれていて、やりやすい環境でやらせてもらっていました。だから、同級生・後輩・先輩たちに対して「いつもありがとう」という気持ちがあり、みんなに何かを返したいと思っていたので、「インターハイにみんなを連れて行きたい!」と思っていました。私のそういう気持ちをみんなは知らなかったかもしれないけど、目標が達成できなくて本当に悔しかったし、本当にいっぱい泣きましたね。

3年のときの県大会決勝は、埼玉栄と対戦して結局1-3で負けたんです。私が最後(第3シングルス)で、「私に回して! 絶対に勝つから!」と思っていた気がします。だから後輩の中西(貴映、現・早稲田大)、清水(望、現・日立化成)のどちらかで取って! と祈っていたんですけど、負けてしまいました。

でも、次の年に団体戦でインターハイへ行ったんです! 中西、清水、高畑(祐紀子、現・ヨネックス)が中心になって。私はヒザのケガのリハビリをしていた期間だったんですが、リハビリ時間をずらして埼玉までこっそり見に行っていて、うれし泣きしちゃいましたね。

やっぱり、高校生は団体戦が大事だと思います。もちろん個人戦も大事ですけど、それは当たり前で。やっぱりチームメイトや先生がいての「学校」だし。個人戦で勝てば、学校には感謝の気持ちを返せるかもしれないけど、チームメイトには返せない気がするんです。そしてインターハイを一緒に戦うというのは、時間が経てばいい思い出になりますし、一生の友達になれると思う。何かに向かって一生懸命、みんなで戦う──団体戦でしか味わえない、その経験を大切にしてほしいです。

そんなわけなので、2、3年のときの個人戦(シングルス連覇)は特別な思いは何もないというか…(笑)。顧問の先生をはじめ、公立なのにいろいろ配慮していただいた学校にはいつも感謝していたので、私は“IHは学校のため”と思っていました。IHのタイトルは高校生として何がなんでも取りたいものだと思いますが、私は自分の名誉のためではなく、本当に「誰かのために」という気持ちしかなかったんです。

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