ここから本文です

茂原で化学工場火災 男女4人軽傷、倉庫から出火か 「煙で真っ白」「変な臭い」

7/28(金) 9:34配信

千葉日報オンライン

 27日午前11時ごろ、千葉県茂原市東郷1900の三井化学茂原分工場の警備員から「倉庫の爆発火災が起きた」と119番があった。長生郡市消防本部などによると、2階建てトナープラント内を焼き、協力会社の社員の男女4人が軽傷。茂原署で出火原因などを調べている。

 三井化学などによると、4人は40~60代の男性3人と30代の女性1人。男性3人は軽度のやけどを負い、女性は煙を吸い込んで気分が悪くなり病院に搬送された。いずれも命に別条はない。

 出火当時、工場は操業中で、化学物質を保管する「過酸化物倉庫」付近から出火したとみられる。工場では複数の薬品を扱っているといい、化学消防車1台を含む12台が出動。周辺を立ち入り規制し、工場の社員らを避難させた。

 同社ホームページによると、同工場は敷地面積約45万平方メートルで、1957年操業。当初はメタノール、アンモニア、尿素などの製品を生産。従業員数は約180人で、現在高機能製品に特化し、コピー機などで使われるトナー用樹脂や、携帯電話やゲーム機などに使用される液晶ディスプレーのシール材などを製造しているという。

 現場はJR茂原駅の北約1・5キロで、周囲に住宅や学校などもある。近くの市立茂原中の竹之内達生教頭は「校舎にいたが、ボンという音が1回して窓やドアが揺れた。地震かと思ったが、外に出ると、黒い煙が上がっていた」と驚いていた。夏休み中で、当時部活動をしている生徒が150人ほどいたという。

 火災発生後、工場周辺には一時煙が広がり、異臭が漂った。市は防災無線で周辺の住民に外出を控えるように求めて「有毒ガスなどの心配はない」などと呼び掛けた。工場前の公園でゲートボールをしていた千葉市美浜区の70代女性は「『ボーン』という大きな音がして雷かと思ったら、煙が公園の方にも流れてきた」と驚いた様子で語った。長生村の男性(79)も「化学工場だから、どんな薬品を使っているのか不安です」と話した。

 公園内にいた茂原市内の女性は「煙で真っ白になり薬品っぽい臭いがした」と振り返った。JR茂原駅方面の町保地区にある自宅にいたという男性も「煙が流れてきて変な臭いがした」と不安そうに話した。