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防衛相辞任へ、オスプレイどうなる 県内「無責任だ」

7/28(金) 10:38配信

佐賀新聞

 PKO日報隠蔽(いんぺい)問題の特別防衛監察結果公表を目前に控え、北朝鮮のミサイル発射も懸念されるなか、稲田朋美防衛相が27日、辞任の意向を固めたことに、佐賀県関係の自民党国会議員に衝撃が走った。佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイの配備を求めている防衛省。迷走の末に追い込まれたトップに、関係者から批判の声が上がり、野党は攻勢を強めた。

 自民党の古川康衆院議員は、北朝鮮のミサイル発射を警戒しているタイミングで辞意を固めたとの報道に驚きを隠さない。「国の守りの要である大臣が辞職せざるを得ない事態になったのは大変残念だ。即辞任の判断は国防に一瞬の隙もつくってはならないことの現れだったのかもしれない」とおもんぱかった。

 支持率が急落し、内閣改造を翌週に控える。自民党の福岡資麿参院議員は、都議選での自衛隊の政治利用とも取られる発言や日報隠蔽(いんぺい)問題を挙げ「信頼が低下している中での辞意。政治家の出処進退は本人が決めるべきことで厳粛に受け止めたい」と冷静に語った。

 国会で厳しく追及してきた民進党の大串博志政調会長は「真実を隠蔽するための究極のトカゲの尻尾切りだ」と強く批判し、「問題を世に問うことをせず、首相がイニシアチブを取ることもない。無責任体制そのものだ」と断じた。

 南スーダンへの陸上自衛隊派遣で「戦闘」ではなく「武力衝突」と強弁し続けた稲田氏。共産党佐賀県委員会の今田真人委員長は「辞任は当然。安保法制を強行してごまかしを続け、それをかばってきた首相の責任も重い」と非難。都議選、仙台市長選と自民党の敗戦が続き、「政権に対する国民の怒りはさらに高まる。もう退陣すべきだ」。

 「遅きに失した」と指摘する社民党県連の徳光清孝幹事長はオスプレイ配備計画に関し「大臣が代わっても漁業者の国への不信感は簡単になくなるものではない」とけん制した。

 配備問題を巡っては、県が県有明海漁協への意見聴取を進めているさなか。駐屯地予定地の地権者の大半が所属する漁協南川副支所の田中浩人運営委員長は、3年前の配備要請以降、稲田氏が4人目の防衛相であることに触れ「(諫早湾干拓問題の)農水省もそうだけど、大臣はよく代わるね」とあきれた。

 配備計画に反対する住民の会の古賀初次会長は「国会答弁や日報問題などみても大丈夫かという感じだった。大臣がころころ代わっているが、誰が新しい大臣になっても、地元に反対の意見があることをしっかり伝えていきたい」と訴えた。

最終更新:7/28(金) 11:35
佐賀新聞