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“日本版IoTプラットフォーム“は離陸するか? ー NEC PCの新規事業「plusbenlly」の全貌

7/28(金) 8:11配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

NECパーソナルコンピュータ(以下、NEC PC)は7月19日、キュレーションズ社と共同開発したIoTオープンイノベーションプラットフォーム「plusbenlly」(プラスベンリー)のベータ版 無料公開を開始した。

【画像】plusbenlly β版の公式ページ。サインアップは発表当日から開始している。

タブレットやPCを製造・販売してきたメーカーであるNEC PCが、なぜIoTプラットフォームを手がけるのか? NEC PCがつくる新たなビジネスの狙いはどこにあるのか?

IoTからビジネスを生み出すためには、業界横断した“真結合“が必要

「plusbenlly」は、メーカーやプラットフォームの異なるIoT機器同士を、接続して相互連携させるIoTプラットフォームサービスだ。といっても、消費者(ユーザー)は、plusbenllyの存在を意識することは全くない。メーカーやサービスプラットフォーム事業者同士が、ユーザーからは見えない裏側で、“異なる製品同士で横串を刺すように“連携させるために使うバックエンドサービス(BaaS/Backend as a serviceと呼ぶ)だからだ。

NEC PCは、グループ会社であるレノボ・ジャパンと合わせた「NECレノボ」として、国内のPC市場で25.7%(MM総研調べ)の圧倒的シェアを持つ企業だ。にもかかわらず、plusbenllyは既存のPCやタブレット事業とは、直接的には関係のない事業だという。

では、NEC PCがなぜIoT、しかもプラットフォーム事業を始めるのか?

NEC PC留目真伸社長はIoTプラットフォーム参入の意図について、“垂直統合型のビジネスを進めても、新たな事業領域は出てきづらい“と、NEC PCを含め多くの業界が抱える縦割り産業構造の課題を指摘する。

plusbenllyが目指すのは、業界“内“の縦軸、業界を“またぐ“横軸を自由自在に繋ぎ、“技術とデータの相互連携“から新たなビジネスが生まれる共創プラットフォームをつくりだすことだ。言い方を変えれば、昨今大企業の新たな取り組みとして語られることが増えた「オープンイノベーションの推進」ということになる。

NEC PCはどういう立ち位置でビジネスを作るのか? これについては、「plusbenlly上でのデータ流通に対して一定の課金をすることで、収益を得る」と、共同開発を進めるキュレーションズの根本隆之代表は話す。

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