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ホークス東浜、初10勝リーグトップタイ

7/28(金) 6:01配信

西日本スポーツ

 救い投げ!! 東浜巨投手(27)がプロ5年目で初の2桁勝利となる10勝目をチーム一番乗りで飾った。連敗は許されない首位楽天との直接対決で8回途中1失点の力投。爽やかな顔に大粒の汗を浮かべながら、岸との投げ合いを制した。自身過去未勝利だった「鬼門」の仙台で節目の1勝を挙げ、工藤ホークスを優勝争いに踏みとどまらせた。

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 ■「5年目にして…」

 勝利の立役者の交代は、いかにも突然に映った。試合前まで12球団唯一の防御率1点台だった岸との投げ合い。東浜は3点リードの8回1死、嘉弥真に後を託す。左打者が続くとはいえ98球。4回に右足にできたまめの影響だった。「親指の先。初めてです」と明かした。工藤監督は「そうじゃなければ代えるつもりはなかった」と苦笑した。

 まめの要因かもしれない。「軸足でグッと踏ん張る時間があった。だから球に力もあり、コントロールできた」と工藤監督は指摘。最速148キロの真っすぐ以上にコーナーを突く精度が光った。しかも「1、2点の勝負」と覚悟しながら大胆だった。「(楽天打線は)どんどん振ってきてたし、無駄なボール球は投げず、ベース盤で勝負」。2回から6回にかけて11人連続斬り。その間に味方打線から3点の援護を受けた。

 一発同点の6回1死一、二塁ではアマダーにスライダーを引っ掛けさせ、遊ゴロ併殺打に仕留めた。3打席連続の内野ゴロは打ち気を逆手に取り、徹底して外角を追いかけさせた証し。トータル22アウトのうち17個がゴロアウトだった。「打たせて取れると、もっともっと長い回を投げられるし、野手も守りやすい。前回といい今回といい、内容がある。非常に頼もしい」。工藤監督も舌を巻いた。

 雨天中止の25日から2日ずれた登板。スライドした則本から1日遅れて10勝に達した。「5年目にして、というところが恥ずかしい気もしますけど…」。3球団競合のドラフト1位入団。4年目の昨季は夏場の失速もあって9勝止まりで、仙台でのレギュラーシーズン最終戦は、他の投手に先発機会を譲って終えた。

 それを土台に「今年は最初から最後まで投げたい」と綿密に備えた。「先発5、6番手を争う立場」を自覚し、1月半ばからブルペン入り。例年より2週間は早いペースだった。「僕は体で覚えるタイプ」と中6日に2度の投球練習を継続。一方で首脳陣の管理下を外れ、自主性に任されたトレーニングは「決めたことをやったら、そこでやめる」という勇気を持った。

 仙台で過去5戦全敗だった。「そんなに嫌なイメージはなかったけど、一つ勝てたのは大きい。直接対決で連敗しなかったのも大きい」。ヒーローインタビューで「まだ僕らは2位。楽天さんに食らいついて、勝てるように」と宣言。柱の自覚があふれた。

西日本スポーツ

最終更新:7/28(金) 6:01
西日本スポーツ