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エコツアーガイド育成 自然遺産見据え徳之島

7/28(金) 13:00配信

南海日日新聞

 今年3月の奄美群島国立公園指定に続く来年夏の「奄美・沖縄」世界自然遺産登録実現を見据え、鹿児島県徳之島の雇用創出につなげるエコツアーガイド育成とツアー商品を開発する事業が26日、天城町三京公民館で始まった。島内の自然保護関係者ら約20人が受講。来年2月までの間、徳之島の自然や文化などの特性を説明できる専門知識の習得や、自然観光資源の活用と保全が両立できるエコツアー商品開発を目指す。

 同事業はNPO法人徳之島虹の会が主催。奄美群島広域事務組合の2017年度奄美群島民間チャレンジ支援事業を活用し、▽国立公園区域などの案内が可能なエコツアーガイド育成▽エコツアー商品開発▽情報発信の仕組み構築―に取り組む。

 この日の開講式に続き、環境省徳之島自然保護官事務所の沢登良馬自然保護官が講演した。奄美・沖縄(奄美大島、徳之島、沖縄島、西表島)の世界自然遺産登録への課題として重要な地域の保護や希少動植物の保護対策、外来生物対策などを例示。「ペットの適正飼養やロードキル対策、ごみ投棄防止対策など地域の理解と協力を得ることが遺産登録につながる」と訴えた。

 講演後は三京林道でエコツアーガイドのスキル向上を目的に、景観の見方や説明方法などを学ぶフィールドワークを実施した。参加者は林道を散策して、動植物や昆虫の生息ポイントや特徴などを学習した。座学では同林道や天城町の犬の門蓋(いんのじょうふた)で撮影した写真を活用して、情報発信や会員制交流サイト(SNS)の活用方法にも理解を深めた。

 今後、動植物や海洋、外来種などの専門家を講師に招き、全10回の講座でさまざまな分野について学ぶ。同NPOの行山武久理事長は「一人一人がスキルアップして、徳之島のためになるガイドになってほしい」と話した。

奄美の南海日日新聞

最終更新:7/28(金) 13:00
南海日日新聞