ここから本文です

名良橋晃の定点観測♯35「J1の優勝争いを分析。C大阪、磐田、川崎は守備力が向上。浦和は守備力の改善が必須」

7/28(金) 7:01配信

theWORLD(ザ・ワールド)

好調のC大阪には穴がない。磐田の川辺に注目している

J1は7月29日の第19節から後半戦がスタートします。優勝争いに目を向けると、鹿島アントラーズ、ガンバ大阪、川崎フロンターレなど開幕前から絡むだろうと考えられていたチームに加えて、セレッソ大阪、柏レイソル、横浜F・マリノス、ジュビロ磐田といった“予想外”のチームが上位となっています。ここ数年、優勝争いから遠ざかっていたこれらのチームがどこまで絡めるか、上位をキープできるかが後半戦のひとつの見どころになります。

私がとくに驚いたのは、C大阪の躍進です。質の高い選手が多く、もともと力があったところに尹晶煥監督の就任で戦う姿勢が植え付けられ、付け入るスキがない穴のないチームとなっています。清武弘嗣がケガで離脱したものの、杉本健勇、柿谷曜一朗に、トップ下へ大胆にコンバートされた山村和也が加わった攻撃は迫力があり、得点力もあります。

山口蛍、ソウザのダブルボランチも機能しているし、山下達也、マテイ・ヨニッチで固める最終ラインも連携が取れていて、最後方にはGKキム・ジンヒョンがいます。チームとしてバランスが整っていて、第17節FC東京戦、第18節柏戦にいずれも逆転勝ちするなど勝負強さもあります。また、山村和也を前線に起用するシステムに固執するのではなく、状況に応じて4バックから5バックに変更し、最終ラインに下げることもあります。今後は他クラブからスカウティングされたうえで戦うことになりますが、こうした柔軟性があることを考えると、シーズン終盤まで優勝争いに絡むかもしれません。

磐田については、やはり決定的なパスを出せる中村俊輔の加入が好影響を与えていると思います。試合を重ねるごとに周囲との連携が取れてきて、同じく新加入の川又堅碁がゴールを奪うようになってきました。この両名がフィットしてきたことで、チーム全体に勢いが生まれ、勝点を積み上げています。

そうしたなか、川辺駿が中盤で良い動きを見せています。すごく自信をつけていて、プレイに迷いがありません。中村俊輔が下がったときは自分が前に行き、上がったときは下がる。献身的に上下動できる選手で、バランスの取り方が絶妙にうまいと感じます。加えて、正確なパスが出せるし、ドリブルもできて前線に飛び越すこともある。川辺駿は私がいま期待している選手のひとりです。

守備も確実に改善されていて、昨季から劇的に失点が減っています。第18節を終えて15失点は横浜FMと並んでJ1最少失点であり、守備の固さが際立ちます。この磐田がどれだけ優勝争いにからんでくるか非常に楽しみですが、29日の第19節が川崎とのアウェイゲームとなっています。先日磐田の試合を取材したときに服部年宏強化部長と話したのですが、「その試合(川崎×磐田)は重要。そこだよね」と意識していました。磐田は後半戦の最初にいきなり重要な一戦を迎えることになります。

1/2ページ