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テスラ「モデル3」納車 これまでの歩みを振り返る

7/28(金) 20:40配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

テスラの新型EV「モデル3」が、いよいよ今日、7月28日(現地時間)に発売される。

【画像】9月には1500台、12月には2万台を生産する予定だ。

長らく待ち望まれたセダンタイプのモデル3は、今日行われる引き渡し式で、予約購入した最初の30人の手にわたる。

その後、同社はモデル3の生産を本格化し、9月には1500台、12月には2万台を生産する予定だ。

モデル3の発売開始を記念し、ここまでテスラのEVがどのように進化を遂げてきたのかを振り返ってみよう。昨年だけでも大きな変化があったことが分かる。

2008年、最初の電気自動車「テスラ・ロードスター」は、ワイルドなセクシーさで大きな注目を集めた。

「ロードスター・スポーツ」は、航続距離245マイル(約394キロ)、0-60マイルわずか3.7秒。自動車専門誌「カー・アンド・ドライバー」によると2008年当時の価格は9万8000ドル(約1090万円)。

テスラのサイトによると、ロードスターは世界30カ国で2400台以上が販売された。

※0-60マイル:停止状態から時速60マイル(約97キロ)に達するタイム

2012年、EV市場初の高級セダン「モデルS」を発売。

航続距離265マイル(約426キロ)、0-60マイルは5秒。自動車専門誌「モータートレンド」の2013年カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。

ただし、価格は10万6900ドル(約1200万円)と高価だった。

2014年末、「モデルS」に世界初のデュアルモーターによる全輪駆動(AWD)を採用。

また全車に半自動運転機能「オートパイロット」を初めて標準装備。「60D」「85D」、最上位の「P85D」の3モデルがあった(写真はP85D)。

当時、同社はブロクで、 P85Dは最高速度155マイル(約250キロ)、0-60マイル3.2秒で、スーパーカー「マクラーレン F1」を上回るとした。

「カー・アンド・ドライバー」によると、P85Dの航続距離は285マイル(約459キロ)、価格は7万1200ドル(約790万円)。このモデルは2016年2月に生産が終了した。

2015年初頭、「モデルS」に3つの新バージョン「70D」「90D」「P90D」を投入。P90Dは発売当時、「Ludicrous Mode」という異次元の加速モードが注目された。

P90Dの0-60マイルはLudicrous Modeで2.8秒。人々は熱狂した。航続距離は253マイル(約407キロ)、最高速度は155マイル(約250キロ)。

価格は約6万8000ドル(約760万円)から。

2015年9月、スタイリッシュなファルコンウィングドアを採用した「モデルX」投入。

モデルS同様、モデルXも3モデルで登場。価格は7万4000ドル(約820万円)から。

当時、モデルXの最上位モデルはP90D。航続距離250マイル、0-60マイルはLudicrous Modeで3.2秒、最高速度155マイル(約250キロ)。

モデルXは生産が遅れ、納車が2016年前半から後半にずれ込んだ。

2016年初頭、ソフトウエアを7.1にアップデート。モデルSとモデルXに新たな機能が加わった。

このソフトウエア・アップデートで、オートパイロットが改善され、自動並列駐車機能やリモートでの駐車機能「サモン」などが追加された。

中でも最もクールな機能は「サモン」だろう。スマートフォンを使って、指先だけで簡単に車の出し入れができる。まるでロボットのようだ。

オートパイロットはさらに8.0へアップグレード。2016年10月以降の車両には、オートパイロットをさらに進化させる新しいハードウェアが搭載されている。

モデルS、モデルXの新車、モデル3は、テスラの第2世代オートパイロットに対応。

ソフトウエアはまだ完全には発表されていないが、最終的には交通状態に合わせたスピードコントロール、自動車線変更、高速道路の乗り降り、自動駐車などが可能になるだろう。

リモート駐車機能「サモン」も、より複雑な環境に対応できるようになるはずだ。

モデルSとモデルX、大容量バッテリーへのアップデート可能に。

2016年8月、テスラCEOのイーロン・マスク氏は前年、Ludicrous modesが話題を呼んだモデルSとモデルX向けに、新たに100kWhの大容量バッテリーを発表。

新しい大容量バッテリーを搭載したモデルSの航続距離は315マイル(約506キロ)となり、EV車史上初めて航続距離が300マイル(約482キロ)を超えた。モデルXのLudicrous modesでも航続距離は289キロ(約465キロ)となった。

またバッテリーのアップグレードで、モデルS「P100D」のLudicrous modesの0-60マイルは、市販車では歴代3位となる2.5秒に。モデルXの0-60マイルは2.9秒で、世界最速のSUVとなった。

ただし、バッテリーのアップグレードは安くはない。すでに既存の車両の場合は2万ドル(約220万円)、新車購入の場合は追加で1万ドル(約110万円)必要だ。

ここまでの歴史は、今日発売の「モデル3」に結実している。2016年3月に発表されたモデル3はすでに32万5000台の予約を受けている。

モデル3の価格は、3万5000ドル(約390万円)から。EV市場で大きな競争力を獲得しようとしている。0-60マイルは6秒以下、航続距離は215マイル(約346キロ)以上。

テスラCEOイーロン・マスク氏は、このスペックをベースラインとして、さらに改良していきたいと述べている。

先週、我々はサンフランシスコのベイエリアを走る州間高速道路680号線でモデル3の本生産前モデルを目撃した。

モデル3は、非常に滑らかで落ち着きのあるデザイン。テスラのチーフデザイナー、フランツ・フォン・ホルツハウゼン(Franz von Holzhausen)氏が手がけた。リア部分はモデルSよりも繊細で、ガラスルーフがフロントウィンドウからリアスポイラーまでを流れるようにボディを覆っている。

間もなく、その全容を目の当たりにできる!

テスラはさらに多くのモデルを開発中。EVトラックや新たなSUV「モデルY」などが控えている。

マスク氏は自身の「マスタープラン・パート2(Master Plan Part Deux)」の中で、EVセミトラック(セミトレーラー)とピックアップを開発していることを明かした。セミトラックは、9月に公開される予定だ。

また、小型SUVの「モデルY」も2020年にリリース予定、さらに新しいロードスターも開発中だ。

[原文:The Model 3 arrives Friday - here's a look at how Tesla's cars have evolved over the years]

(翻訳:Tomoko.A)

最終更新:7/29(土) 23:18
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