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<アスクル火災>倉庫管理の子会社書類送検 無許可で基準超の危険物

7/28(金) 22:08配信

埼玉新聞

 埼玉県三芳町上富の事務用品通販大手アスクルの物流拠点「アスクルロジパーク首都圏」の倉庫火災で、無許可で基準を超える量の危険物を倉庫に保管していたとして、県警捜査1課と東入間署の合同捜査班は28日、消防法違反の疑いで、倉庫を管理する子会社アスクルロジスト(東京都江東区)と同社の元物流センター長の男性(44)を書類送検した。

 火災は2月16日午前、倉庫1階の廃棄用段ボール置き場で発生。消火活動中に爆発が起きたり、一部の防火シャッターが正常に作動しなかったりしたことなどで消火活動は難航し、鎮火まで12日間を要し延べ床面積約7万2千平方メートルのうち約4万5千平方メートルを焼いた。

 書類送検容疑は2月16日、法定で定める指定数量の約4・9倍に当たる286品目、1万2185点のアルコール消毒剤や殺虫剤などの危険物を倉庫内に保管した疑い。

 県警は段ボール置き場で作業していたフォークリフトのマフラー付近が高温になり、段ボール片が接触したことが出火原因と特定。当初、業務上失火容疑も視野に捜査したが、国内では過去に同様の事故が発生しておらず、作業員には火災発生の予見可能性がなかったとして、同容疑での立件は見送った。同課は「フォークリフトメーカーでも想定していない使い方」だとして、製造業者に注意喚起を依頼したという。

 県警は4月、東京都江東区のアスクル本社とアスクルロジストを家宅捜索。倉庫敷地内の危険物の管理は子会社にあったなどとして「アスクルの責任は問えない」とした。

 元物流センター長男性は「出荷作業に支障を生じさせないために違法な貯蔵をした」と容疑を認めているという。 

 アスクルは「事態を極めて厳粛に受け止め、今後の信頼回復に全力で取り組んでいく」とコメントした。

最終更新:7/28(金) 23:15
埼玉新聞