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「父は心の戦死」 林家三平さん、初代三平軍隊生活の地・銚子で口演

7/28(金) 10:34配信

千葉日報オンライン

 千葉県銚子市の市青少年文化会館で、特攻兵器を題材に平和を考えてもらう映画「サクラ花~桜花(おうか)最期の特攻~」が上映された。出演した落語家・二代目林家三平さんが戦意高揚を目的に戦時中行われていた国策落語「出征祝」を口演。映画上映の際に各地で挑戦してきたが、三平さんの父親である故・初代三平さんが過酷な軍隊生活を送っていたという銚子では初めて。三平さんは「父は戦争を語らなかったけれど、語り継ぐことが大切。ご家族やお孫さんに、七十数年前にこういうことがあったと伝えてほしい」と訴えた。

 映画は、戦艦に突撃する小型特攻機「桜花」を題材に、桜花を搭載した一式陸上攻撃機で激戦地に向かう乗員らを描いた作品。全国各地で上映している。

 三平さんが上映後に口演した「出征祝」は、かつて祖父の故・七代目林家正蔵さんが行い、戦後封印されてきた国策落語。出征する息子を送る大旦那の心情を表現する人情話。息子の初代三平さんを思いやる、正蔵さんの痛切な気持ちも込められていたとされる。

 初代三平さんは戦時中、本土決戦に備え自爆訓練を受けるなど、銚子周辺で過酷な軍隊生活を送っていたという。三平さんは「父は『心の戦死』をしている」と嘆き「(戦争を防ぐために)一人一人の声が大切。平和がいつまでも続きますように」と話した。

 会場ではこのほか、同市主催による空襲展も開かれた。

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