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6月消費者物価0.4%上昇、6カ月連続-市場予想と同じ (1)

7/28(金) 8:38配信

Bloomberg

総務省が28日発表した6月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は6カ月連続で上昇した。エネルギー価格の上昇が全体を押し上げた。市場予想と同水準。雇用関連統計は堅調に推移。実質消費支出は2016年2月以来、16カ月ぶりに増加に転じた。

キーポイント

・全国コアCPIは前年比0.4%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は0.4%上昇)

・生鮮食品とエネルギーを除く全国コアコアCPIは横ばい(予想は0.1%低下)-3カ月連続で横ばい

・有効求人倍率は1.51倍(予想は1.50倍)と4カ月連続の改善-前月は1.49倍

・完全失業率は2.8%(予想は3.0%)-前月は3.1%

・家計調査は実質消費支出(2人以上の世帯)が1世帯当たり26万8802円と前年同月比2.3%増(予想は0.5%増)-前月0.1%減

背景

消費者物価指数が6カ月連続のプラスになったのは、前月に続きガソリンを含む石油製品の押し上げ効果が大きい。物価の基調を示す生鮮食品とエネルギーを除くコアコアCPIは、低迷が続いている。

日本銀行は20日公表の展望リポートで、コアCPI前年比の見通し(政策委員の中央値)を2017年度は1.4%上昇から1.1%上昇へ、18年度は1.7%上昇から1.5%上昇へ下方修正し、2%達成時期を「18年度ごろ」から「19年度ごろ」に先送りした。

黒田東彦総裁は同日の会見で、物価見通しが何回も先送りされることは「残念」とした上で、労働需給のひっ迫や高水準の企業収益に比べ、 企業の賃金・価格設定姿勢が「なお慎重なものにとどまっている」と述べた。

エコノミストの見方

・みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストはリポートで、消費者物価指数について「企業の価格設定姿勢は大型連休頃から慎重さが目立つ」ことから、コアCPI前年同月比のプラス幅拡大は0.6%前後までと予想。「日銀が掲げる2%の物価目標は日本経済の実力や国民の物価観から考えて高過ぎ、達成はほぼ不可能」との見解を示した。

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最終更新:7/28(金) 10:42
Bloomberg