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LINDBERG解散してからの二人の子どもの育児期間は驚きの毎日、ヤツらサイコー/インタビュー2

7/29(土) 18:30配信

エキサイトミュージック

 
■LINDBERG/DVD集『LINDBERG ALL TIME MUSIC VIDEO HISTORY』インタビュー(2/4)

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この子たちが大人になって振り返ったときに、あれはなんて愛しい時間やったんやろって思うに決まっとる

──そして2002年にLINDBERGは解散。しかし思い切りましたね。未練も何もなくスパッと。

渡瀬:思っちゃったの。それくらい、その前の2年間がしんどかったのかもしれんね。

──そうしたら、そのあとは後悔なく育児に邁進。

渡瀬:サイコーでした。もう、ヤツらサイコー。だって毎日毎日、驚きの連続ですよ。昨日できひんかったことが、今日、いきなりできたりする。その瞬間に立ち会えるんですから、そんな最高なことない。

──もちろん大変なことも多いけれど。

渡瀬:もちろんもちろん、そんなニコニコばっかりしてられなかったよ。もうなんで泣きやまへんの、とかさ。でも全部含めて最高の時間。この子たちが大人になって振り返ったときに、あれはなんて愛しい時間やったんやろって思うに決まっとる、この先何十年経ってもそう思うに決まっとるっていう感じで過ごしてました。

──LINDBERGはデビュー20年目に1年間限定で復活するわけですが、渡瀬さんがLINDBERGでまた歌おうと思った、そのきっかけは?

渡瀬:実は子育てしながら、卒園式の歌とか子ども向けの歌はちょいちょいレコーディングしてたんです。子ども向けのDVDとかCDの歌を、年に1回くらいやけど。で、「別にノリのいいものじゃない、そっとふんわり歌う歌もありなんだなぁ」って漠然と思ったりしてたんですね。あと主人の平川達也と2人で“タツマキ”っていうユニットも始めてみたりしていて。

──それは子育ても一段落して、歌いたい気持ちが出てきたから?

渡瀬:……そうかも。バンドになると大きな流れのなかに入らないかんけど、2人やったら子どもの状況を見ながらやれるから。やってみるのもいいんじゃない?みたいなことを言ってきたんですよね。

──平川さんが。

渡瀬:そう。どっちかていうと、達ちゃんがそう言ってくれて。あぁ~、そう言われてみればそうだねって。やってみよっかなぁ~みたいな感じで。

──子ども向けの曲を歌う姿を見て、そういう機会があったらと平川さんが思ったのかもしれないですね。

渡瀬:かもしれませんね。未確認ですけど(笑)。そう思うとね、LINDBERGの復活も人に言われてなんですよ。タツマキもですけど家でできる仕事はやっていて、新人の女の子のアルバムの歌詞を書いていたんですけど、そのときのプロデューサーが「LINDBERGは来年20周年らしいね。もし何かやるんだったら、僕、全力でお手伝いしますよ」って言ってくれたんです。もうたまったま仕事してた流れで、そう言ってくださって。で、「そうすか~、ふ~ん……」と思って、メンバーに聞いてみたんですね。こういう話があるんだけど、1年間やっちゃう?って。そしたら「おおやろう、やろう!」みたいな感じになって。大慌てで準備し始めたんですよね。

──その方がそう言わなかったら……。

渡瀬:ない話でした。

──ポッと言われて、パッて電気が点くみたいに。

渡瀬:そう。そんな感じ。すっごい内緒で準備して、私の誕生日の2月22日のソロのライブのときに発表したの。今年1年限定ですが、LINDBERG復活しますって。したら「ウワァ───!」ってなって。ほんとに12月31日まで突っ走りました。

──タツマキもLINDBERGも、きっかけは誰かが運んできてくれたんですね。いい意味で流れに身を任せていたら、その都度風向きが変わってそうなった、というような。

渡瀬:まさにそうで。流れに身を任せるっていうのがほんとに好き。歌詞でも失恋の曲で、頑張らずに流れに身をまかせるのもいいかもしれない、みたいなことを書いてるくらいやから。たぶん昔からそういう考えはあるんだと思うんですよ。とはいえ、そういうものに誰も何も巻き込めなかったら何も成立しぃひんのやけど、その流れのなかにピューっと大きな流れを作ってくれる人がおるから。LINDBERGの復活も1年ずれてたら、声かけてくれた人の立場も違ったから、なかったことやと思うし。本当に、その年のその時やったからできたことなのね。だからやっぱり絶妙のタイミングで、今しかないタイミングでやってくるもんなんやと思うんですよね。明日でもない、昨日でもない、今日なんですよね。

──実際に復活して、期間限定と決めてはいたけど、やってみたら楽しくて延長したいっていう気持ちにはならなかったですか。

渡瀬:考えなかった、誰も何も。当時のインタビューを見ても、チェリー(小柳昌法 / Dr)は「ほんとに終わっちゃうのかなって感じで寂しいなぁ」って言ってるし、達也は耳かきながらすごいライトに「お疲れっした!」って感じやし。智ちゃん(川添智久 / Ba)は「それぞれが、これからやってく音楽に注目してほしいです」みたいな感じで、それぞれ全然トーンが違う。私は私でこの1年間をただ振り返ってるだけ。1年間、いろんな人に協力してもらわなきゃ、ここのステージには立てなかった。スタッフと集まってくれたファンの人に「本当に素晴らしい1年間をありがとう」って、先のことは何も言ってない。たぶん考えてないんやろうね、終わったあとのことは。だから、ステージ降りるときも、いつのもように「また会おうな!」って言えへんかったし。また会えるかどうかわからへんから。「どうもありがとう」しか言えなかったんですよ。