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【世界水泳】日本金メダルゼロの不安 東京五輪構想に暗雲

7/29(土) 16:45配信

東スポWeb

【ハンガリー・ブダペスト28日(日本時間29日)発】2020年東京五輪は大丈夫か? 水泳世界選手権第15日、競泳男子200メートル平泳ぎで小関也朱篤(25=ミキハウス)が2分7秒29で銀メダル、世界記録保持者の渡辺一平(20=早大)が2分7秒47で銅メダルを獲得した。しかし、期待された金メダルはリオ五輪銅メダルのアントン・チュプコフ(20=ロシア)に奪われ、日本競泳陣はここまで金メダルゼロ。全体的に成績も低調で、目標の達成は難しい状況となった。

 小関、渡辺が日本のお家芸復活のノロシを上げた。前半から小関、渡辺が1、2位でレースを引っ張り、150メートルのターンでは渡辺、小関の順に入れ替わった。ここで後半に強いチュプコフがラストスパートをかける。2人はあっさりとかわされたが、最後まで粘り、ダブル表彰台の快挙を成し遂げた。

 8月に第1子誕生を控え、メダルを持ち帰ることを約束していた小関は「ボクとしては何色でもいい。『家族のために』っていうのが一番」と笑みが止まらず。渡辺も「正直なところ、とてもうれしいです」と第一声を放った。

 とはいえ、個人にとっても、日本にとっても、予想していた「結果」ではなかったことは明白だ。会場で見つめていた平泳ぎで五輪2大会連続2冠の北島康介氏(34)も表情は変わらなかった。

 渡辺は世界記録保持者。小関も今季の世界ランキングは2位で、順当なら金メダルにも手が届いたはずだ。レースもチュプコフの得意な展開に持ち込まれた。渡辺は「チュプコフはボクと同級生。悔しい部分がある」と本音をこぼした。

 大会前、日本代表の平井伯昌監督(54)はリオ五輪の2個を上回る金メダルの獲得と2桁のメダル獲得を目標に掲げた。しかし、ここまで金メダルはなく、メダル獲得数は5個にとどまる。30日に有力種目の男女400メートル個人メドレーを残しているとはいえ、物足りない結果に違いない。

 全体的にもリオ五輪を上回るどころか、海外勢の躍進ばかりが目立つ。この日、リオ五輪で銅メダルを獲得した男子800メートルリレー決勝で、日本(萩野公介、江原騎士、天井翼、松元克央)は5位と振るわず。第1泳者の萩野は6位と出遅れ「思うような結果が出なかった」とうなだれた。また、男子200メートル背泳ぎ決勝では入江陵介(27=イトマン東進)が1分56秒35で7位と完敗。女子50メートルバタフライ準決勝では「メダルを狙える位置にいる」と意気込んだ池江璃花子(17=ルネサンス亀戸)が25秒90で全体13位に沈み「情けない記録」と肩を落とした。

 母国開催の五輪を3年後を控え、4月の選考会後から強化に力を入れてきたはずが、若手の台頭も乏しい。海外勢はリオ五輪からさらなる成長を遂げている。日本は歓喜のダブル表彰台の裏で、厳しい現実を突きつけられているのだ。

 金メダルラッシュが期待される東京五輪まで、残された時間は少ない。

最終更新:7/29(土) 16:45
東スポWeb