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硬式”消滅”後初めての夏 PL軟式野球部の思い

7/29(土) 16:45配信

東スポWeb

 伝統のPL学園ユニホームを身にまとった選手たちが躍動し、勝利をつかんだ。昨夏限りで硬式野球部は休部となったが、軟式野球部は健在。28日、第62回全国高校軟式野球選手権大阪大会2回戦(久宝寺緑地野球場)で今宮工科を9―0の7回コールドで下した。春夏7度の全国制覇を誇った硬式野球部の“消滅”から1年。軟式ナインはPL野球継承と2001年以来の全国制覇を目指している。

 PL学園軟式野球部は春季大阪大会の覇者で今大会もV候補だ。その夏の初戦で大勝発進した斉藤大仁監督(56)は「まずは最初の試合をしっかりと取れてよかった。優勝を目指して一つひとつ戦っていきます」と気を引き締めた。2年生11人、3年生と1年生が3人ずつの若いチームだが、試合では幾度も積極果敢に次の塁を狙う洗練された野球で相手を圧倒した。

 「私はベンチで一切指示を出していない。サインは選手が自分たちで考えて出しています。一人ひとりに“意思を持った駒”になってもらいたい」と話す斉藤監督は、PL軟式野球部出身で同部を率いて今年で34年目。2001年には全国制覇を成し遂げた名将だ。「やはりPLといえば野球。硬式野球部が休部になって、我々軟式野球部には硬式が復活するまでPLの野球をつないでいくという使命感がある」と硬式消滅後初めての夏に特別な思いを持っている。

 斉藤監督は体育科教諭として現楽天・今江らの担任を務め、桑田・清原のKKコンビや松井稼(楽天)、前田(ドジャース)らも教え子。硬式野球部のOBたちからも慕われている。歴代の軟式ナインも同じ「野球部」という連帯感から交流が深かっただけに硬式復活への思いは強い。

 軟式野球部も15年度に硬式野球部の新入部員の募集が停止されてから部員減少の危機と闘っている。今春の新入部員はわずか3人。「硬式部員の募集停止による影響です。以前は高等部で野球をやる目的で中等部に入ってくる子も多かった。募集停止で中等部の部員自体が今は少ない。必然的に我々のところに来る子も少ない」と斉藤監督もこの件については声を落とす。

「廃部」ではなく「休部」という状態で将来的な復活が望まれている硬式野球部に、現時点でそれに向けた具体的な動きはない。斉藤監督は「私は定年退職まであと9年ですが、悲願は硬式が復活して『硬式と軟式でアベック優勝』を達成することなんです」と語る。軟式野球部は今夏、2度目の全国制覇を目指す。PL野球の歴史はしっかりと引き継がれている。

最終更新:7/29(土) 16:45
東スポWeb

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