ここから本文です

早実・清宮の107号、少年時代の恩師たちが祝福

7/29(土) 6:04配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権西東京大会 ▽準決勝 早実4―1八王子学園八王子(28日・神宮)

 今秋ドラフト目玉の早実・清宮幸太郎一塁手(3年)が、高校通算最多とされる107本塁打(神港学園・山本大貴)に並び、2年ぶりの夏の甲子園出場に王手をかけた。西東京準決勝の八王子学園八王子戦で、7回に左中間席にライナーを突き刺した。

 歴代最多タイの高校通算107本塁打を放った早実・清宮幸太郎内野手(3年)に対し、小学校時代の所属チームの恩師がエールを送り、当時から怪物級だった思い出の本塁打を振り返った。

 ◆オール麻布元監督・保科充宏さん

 小学校3~4年に所属した軟式チーム・オール麻布時代の監督・保科充宏さん(56)は「当時本塁打はバカスカ打ってましたが、高校でも変わらないのがすごい」と絶賛。同4年~中学1年生で腕を磨いた北砂リトルの清水久幸顧問(72)は「1本にとどめて決勝まで新記録を取っておくなんて、さすが!」と役者ぶりをたたえた。

 清宮が初めて入った野球チームでもあるオール麻布の元監督・保科さんは、記録達成に「あの難しい球をよくスタンドに…。とにかく素晴らしいのひと言」と驚がくの声。「試合に専念するためにも、早く新記録を達成してスッキリしてほしい」とエールを送った。

 保科さんが最も記憶に残る本塁打がある。小学校4年生の春に行われたリーグ戦で3本のアーチを描いた試合だ。「1試合3本は何回かあるんですが、あの日は右、中、左と全方向に打ち分けたんですよ」。5回制だったので打席は3回前後しか回ってこない。「技術に加え集中力もないと打てない。まさに心技体がそろっていた」と振り返る。

 当時はほかに上手な子が3~4人しかおらず、チームとして優勝を経験することはなかった。それでも清宮は仲間に一切文句を言わず、下手な子にも「一緒に頑張ろう」と励まし続けた。「あの年頃は他人に当たったりする子も多いんですが、清宮くんは全くない」と保科さん。「とにかく仲間思い。何より人間性が素晴らしかった」と話す。

 ◆北砂リトル・清水久幸顧問

 清宮は小学校4年の途中から東京の名門・北砂リトルに入団。当時事務局長だった清水さんはこの日、神宮のスタンドでその雄姿を見守った。「彼らしいホームラン。記録達成できて、本当にほっとしましたよ」と笑顔。「彼の目標はもっと上。私は王貞治さんも超えられる存在になれると思っています」と早実の先輩の“世界の王”すらしのぐ才能だと断言した。

 リトル時代の最も記憶に残る本塁打として清水さんが挙げたのが2012年、米国で開催されたリトルリーグ世界選手権・パナマ戦での特大の一発だ。「右翼スタンドの上段にあっという間に運んだんです。当時の世界のリトルリーグ史上最長飛距離、120メートルはいってたと思いますよ」。翌日は「キヨミヤ、ココまで飛ばせ」のボードを持つ観客が出現し、現地で大フィーバーになった。

 「普通は喜び過ぎて大振りになるものなんですが、彼は浮かれない。直後の打席も『安打の延長が本塁打』の基本に立ち返っているのがすごい」。騒がれるなかで本塁打を量産できる秘けつは、この動じない心にあるのかもしれない。

 ◆父・克幸氏の援護「感心していた」

 オール麻布の保科さん、北砂リトルの清水さんが口をそろえて絶賛したのは、清宮の父でラグビー・ヤマハ発動機の清宮克幸監督(50)の存在だ。保科さんは「毎試合ビデオ撮影されて、親子で打撃チェックしていた。清宮さん自身もスポーツを極めた人なので、教育も含めてすべてをきちんとされていることに感心していました」と話す。清水さんは「練習グラウンドの整備とかも率先して、していただいたりして…。ああいう素晴らしい子になるのも分かりますよ」。怪物への成長の陰には、父の尽力があったことを指摘した。

最終更新:7/29(土) 7:59
スポーツ報知

スポーツナビ 野球情報

MLB 日本人選手出場試合8/19(土) 17:45