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北朝鮮ミサイル、異例の夜間発射 金正恩氏豪語「米本土全域がわれわれの射程圏内にある」

7/30(日) 7:02配信

スポーツ報知

 北朝鮮は日本時間の28日午後11時42分ごろ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」の2回目の発射実験を行った。朝鮮中央通信によると、高度は3724・9キロと過去最高。米中西部シカゴに届く射程1万キロ超の可能性があり、立ち会った金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は「米本土全域がわれわれの射程圏内にある」と述べた。極めて異例となる深夜の発射。「奇襲発射できる能力が誇示された」と主張し、関係各国を威圧した。

 北朝鮮が、過去最強ミサイルでの夜襲を強行した。日本時間の28日午後11時42分ごろ、北部慈江道舞坪里付近から日本海に向け、通常より高く打ち上げるロフテッド軌道で発射。朝鮮中央通信によると、高度3724・9キロに達し、47分12秒の間に998キロ飛行した。高度は過去最高で、飛行時間も最長。大気圏再突入後も弾頭の安定性を維持、公海上の設定した水域に「正確に着弾した」としている。

 今月4日の発射では射程は米アラスカ州に届く6700~8000キロと推定されていたが、今回は通常軌道なら1万キロを超える可能性があるという。

 北朝鮮のICBM発射は今年に入って11回目。今回も金正恩朝鮮労働党委員長が立ち会った。金氏は「米本土全域がわれわれの射程圏内にあるということがはっきりと立証された」と明言し「あえて最大射程での発射実験を行ったのは、分別を失った米国に厳重な警告を送るためだ」と制裁強化を進めるトランプ米政権をけん制。さらに「わが国に手出しした日には、米国も無事ではいられないということをしっかり理解しただろう」と脅し文句を並べた。

 舞坪里からの発射は初めてで、夜間は極めて異例だ。金氏は「任意の場所から任意の時間にICBMを奇襲発射できる能力が誇示された」と指摘。核・ミサイルについて「何物にも代えられない貴重な戦略資産だ」と述べ、開発を続ける姿勢を鮮明にした。

 防衛省によると、ミサイルは北海道・奥尻島の北西約150キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。「150キロ」は東京―軽井沢間に相当する距離だ。また、落下時刻にNHKが北海道室蘭市内に設置したカメラに閃光(せんこう)のような映像が映っていた事が分かった。映像は29日午前0時28分ごろ、NHK室蘭放送局の屋上に設置されたカメラなどで撮影。市内住宅街の北西の空を、尾を引くように小さな光が落下していく様子が確認できる。同局によると、閃光がミサイルかどうかは確認できていないとしている。

最終更新:7/30(日) 7:02
スポーツ報知