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クルマの新燃費表示「WLTCモード」とは 新世界基準はなぜより現実に則しているのか

7/29(土) 7:10配信

乗りものニュース

そもそも「WLTCモード」とは

 マツダが「CX-3」に新設定したガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」搭載車で認可を受けた、新燃費表示の「WLTCモード」。従来の日本国内における燃費表示である「JC08モード燃費」と異なり、4つの「モード燃費」が表示されています。

【画像】「WLTCモード」での燃費表示はこうなる

 一見複雑化したようにも思える新燃費表示「WTLCモード」は、なぜ取り入れられることになったのでしょうか。

 乗用車には省エネ法に基づき、自動車メーカーとインポーターに燃費の表示が義務付けられています(除外となる輸入車もあり)。かつては国で定めた測定方法の「10・15モード」が用いられていましたが、試験条件が日常走行と解離しており、実際の走行条件に近い「JC08モード」が2011(平成23)年4月より取り入れらました。

 このJC08モードにより、確かに従来よりも現実的な数値が示されるようにはなりました。とはいえ依然、表示燃費と実燃費に差があることに変わりはなく、ユーザーの燃費意識が高まるにつれ、より現実的な燃費測定法が求められるようになりました。加えて、「全世界共通の軽量車テストサイクルを策定する」(環境省 自動車排出ガス専門委員会資料53-2)という目的もあり、新たに採用されたのがWLTCモードというわけです。

実際のデータに基づいた「世界基準」、その内訳

 WLTCモードは、「Worldwide-harmonized Light Vehicles Test Cycle」の略で、日本独自のJC08モードとは異なり、国連の欧州経済委員会が運営する自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で採択された国際的な試験方法です。EU、米国、インド、日本、韓国という5つの地域の実走データに基づき、算定されているのも特徴です。

 また、従来の1種類の燃費表示ではなく、平均的な値となるWLTCモードに加え、「LMH燃費」と呼ばれる3つを加えた4種類の燃費を表示することになります。

 Lは信号や渋滞などの影響を受ける低速走行中心の「市街地モード」、Mは、渋滞などの影響があまりない巡行走行を想定した「郊外モード」、Hは高速巡行を想定した「高速モード」を示しています。これらの条件を平均的な時間配分で構成したのがWLTCモードなのです。このため、よりデータを参考にし易いようにLMHそれぞれのデータも一緒に表示されるように義務付けられています。

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