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茨木童子ゆかりの新潟から浮世絵や杯 鬼博で特別展

7/29(土) 8:01配信

両丹日日新聞

 京都府福知山市大江町佛性寺、日本の鬼の交流博物館で、夏季特別展として、茨木童子ゆかりの新潟県長岡市在住、郷土史家の佐藤秀治さん(70)が収集した「鬼」にまつわるコレクションの数々を展示している。「鬼物蒐集癖(おにものコレクション)」と題し江戸時代から明治時代にかけての品を中心に、大江山鬼退治をモチーフにした浮世絵や鬼面杯など珍しい品々が訪れた人たちの目を引く。展示は9月3日まで。

 佐藤さんは19歳の時に、神奈川県鎌倉市での骨董市で酒呑童子の家来、茨木童子の版画を購入したのがきっかけで、鬼にまつわる物を集め始めた。これまで500点以上を収集。このうち鬼博には約240点を展示した。

 鬼面杯は底の外側に鬼、内側にお多福をデザイン。鬼は外に、福は体の中に取り込むという意味を込めている。九谷焼(石川県)や無名異焼(新潟県)などの104点が並ぶ。

 また茨木童子をかたどった象牙の帯どめは、源頼光の家来、渡辺綱に切られた腕の部分を押さえている姿を表現している。大きさが1センチほどで、虫眼鏡で見られるようにしている。

 鬼神を表した木製の人形(大きさ15センチ)、手と足の指が3本の鬼が四つんばいになっている姿を表した携帯仏(同5センチ)のほか、鬼博も所蔵している源頼光が成相寺に祈願した鬼退治の願文(木版刷り)なども展示した。

 茨木童子は新潟県栃尾市(現長岡市)軽井沢が生誕地ともいわれており、佐藤さんは童子の伝承の研究者としても有名で、今回の展示では童子ゆかりの地の写真や研究成果なども掲示している。

 佐藤さんは「今回展示しているものは、地獄のイメージの鬼ではなく、鬼神としての平安の鬼を表現した品が多いので、ぜひ多くの人たちに見ていただきたい」と話している。

 入館有料。開館時間は午前9時から午後5時(入館は4時30分)まで。月曜休館。盆の間も同じ。問い合わせは同博物館、電話0773(56)1996へ。

両丹日日新聞社

最終更新:7/29(土) 8:01
両丹日日新聞