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高校野球岡山大会決勝 初の再試合 山陽ー創志、降雨引き分け

7/29(土) 0:06配信

山陽新聞デジタル

 第99回全国高校野球選手権岡山大会の決勝「山陽―創志学園」が28日、倉敷市のマスカットスタジアムであり、8―8の延長十一回表、創志学園の攻撃中に雷で中断。その後、降雨によるグラウンドコンディション不良のため、引き分け再試合となった。決勝の引き分け再試合は初めてで、29日午後1時から同スタジアムで行われる。

 試合は終盤に目まぐるしく動いた。山陽が1―6の八回、7安打で6点を奪って逆転。創志学園が九回に秋山の適時打などで2点を挙げ逆転すると、その裏、山陽は安部が同点の適時二塁打を放ち、延長戦に突入した。

 再試合に向け、山陽の堤監督は「選手はよく追い付いてくれた。しっかりと準備する」、創志学園の長沢監督は「決勝が2回できると思って楽しみたい」と話した。

■自慢の打線、山陽終盤に底力

 「正直試合を続け、勝ちきりたかった。勢いはこっちにあった」。山陽の堤監督は自慢の打力を見せつけ、終盤以降は押し気味だっただけに“水入り”に苦笑いした。

 1―6の八回だ。準決勝までの5試合で計42得点の強力打線が、怒濤(どとう)の攻撃で劣勢をはね返した。先頭片岡が右前打で口火を切り、岡田の2点中前打、安部と小松の連続適時打で1点差に迫る。さらに押し出し四球で追いつくと、2死満塁から主将川田の右前打で勝ち越し。相手投手陣に7長短打を浴びせ、ビッグイニングをつくった。

 再びリードを許した九回も押せ押せムードは変わらない。1死二塁で打席には安部。「一球一球に集中することだけを考えた」。5球目の外角直球を右中間にはじき返す同点の二塁打だ。相手エース難波に二~七回は無得点に抑えられたが「中盤からは球に球威がなく、打てると思っていた」と安部は振り返った。

 3安打に終わった前日の準決勝から一転、計15安打を放った。「打てたのは明日につながる。このままいけいけで勝ちたい」と小松。息を吹き返した打線が再試合でも本領を発揮し、初の栄冠をつかむ。

■しぶとさ発揮、創志地力証明

 4季連続甲子園への道は平たんではない。前半から優位に進めた創志学園は終盤、相手の猛反撃で逆転を許すよもやの展開。試合後、主戦難波は「勢いは向こうにあった。ラッキーだと思う」と恵みの雨に感謝した。

 一回2死三塁から小林の適時打で先制し、三回には金山の3点本塁打などで一挙4点。主導権をがっちりつかむと、八回にも加点し、リードを5点に広げた。「勝負あり」かと思われたその八回、山陽打線につかまった。先発の難波から西、中山、秋山と小刻みな継投も実らず、7安打で一気にひっくり返された。

 「『投げたい』と言う難波を引っ張りすぎた」と長沢監督は反省しきりだ。

 それでも、そのまま終わらないところが地力のある証しか。崖っぷちの九回、3連続短長打と宮崎の犠飛で再逆転。同点の延長十回2死満塁のピンチは再登板していた難波が気迫の投球で切り抜けた。相手に傾きつつあった流れを食い止めたしぶとさはさすがだ。

 「簡単には甲子園に行かせてもらえない。ここからどれだけ粘り強く戦えるか」。2安打4打点の活躍を見せた金山は仕切り直しの一戦を見据えた。