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東筑恐るべし石田伝説 夏21年ぶり甲子園 私学強豪を次々、本命も撃破 “歴代”石田さん、後輩への思いは

7/29(土) 9:50配信

西日本スポーツ

 「伝説」は生きていた! 福岡大会決勝は、東筑が春夏連続出場を目指す福岡大大濠に3-1で逆転勝ちし、1996年以来21年ぶり6度目の夏の甲子園出場を決めた。私学強豪を次々と破る原動力となった2年生右腕の石田旭昇が完投。今大会一人で832球を投げ抜き、ついに選抜大会8強の「本命」も撃破した。過去5度の夏の甲子園出場のうち、3度を「エース石田」で達成。4代目のエースに引っ張られた伝統校が憧れの大舞台で旋風を起こす。

【写真】甲子園で完封勝利を挙げた3代目の東筑・石田投手

 現実を理解するまで時間がかかった。今夏初の連投を締めた116球目。「優勝した喜びよりも、投げ終えてほっとした方が先だった」。9回2死。東筑の2年生エース石田は打席に迎えた福岡大大濠のエース三浦を遊ゴロに封じた。マウンド上で3年生に、もみくちゃにされながら、21年ぶりの優勝を実感した。

 今大会7試合全て先発完投し、832球を投げ抜いた横手右腕はいきなりの失点にも動じなかった。初回、先頭打者に中堅右を破られると、中継が悪送球。打者にそのままホームを踏まれた。記録は三塁打と失策。それでも「3失点までなら大丈夫。想定内」と切り替えた。続く打者にも二塁打を浴びたが、得点を許さず2回の「一発とスクイズ」での逆転につないだ。

■初の連投で116球「ほっ」

 今春の招待野球では日大三(西東京)を2-0で完封。それまでの球威で押す投球から現在の打たせて取るスタイルに変更した。「強豪相手に通用したことは自信になった」。決勝でも丁寧かつ強気にコーナーを突きながら打たせて取る投球を徹底。蓄積疲労に加え、試合途中に腰の違和感を訴えるなど、万全ではない中で完投した。負担を軽くするため、チェンジアップを多用しながら27個のアウトのうち、14個を内野ゴロ(犠打を含む)で奪った。

 東筑は次々と私学強豪を撃破して頂点に立った。公立勢としても21年ぶりの選手権。青野監督も「まさか本当に行けるとは」と戸惑いさえ感じる快進撃だ。その指揮官は自身3度目の甲子園に臨む。「2代目」石田大介氏とバッテリーを組んだ1978年。「3代目」石田泰隆を擁して監督として臨んだ96年。今回、4代目の「石田」と聖地に立つ。「不思議な縁」を感じずにはいられない。青野監督は「よそ行きの野球をしても駄目。普段通りのプレーをして甲子園で校歌を聴きたい」と磨き上げた野球をさらに追求する。

 4代目エースの名前の由来は、朝日が勢いよく天空に昇る意から、勢いがきわめて盛んな様子を意味する「旭日昇天」。石田は「結果的に伝説を達成できて良かった。打たせて取ることがどこまで通用するか試してみたい」と大舞台に胸を躍らせる。過去の最高成績は「2代目」が残した78年の3回戦進出。甲子園でも旭日昇天の勢いで新たな歴史を刻む。

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最終更新:7/29(土) 10:20
西日本スポーツ

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