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夜空の大輪背に渾身の備中神楽 岡山・高梁で「成羽愛宕大花火」

7/29(土) 23:33配信

山陽新聞デジタル

 江戸時代から300年以上の歴史を誇る成羽愛宕(あたご)大花火が29日夜、岡山県高梁市成羽町下原の成羽川河川敷で開かれた。午後8時の開始前から小雨が降ったがしばらくすると上がり、色鮮やかな打ち上げ花火と地元発祥とされる備中神楽(国重要無形民俗文化財)が共演。世相を映し出した仕掛け花火もあり、観衆を魅了した。

 会場には、神楽の舞台・神殿(こうどの)が設けられ、太夫たちが渾身(こんしん)の舞を奉納。バックでは色とりどりの打ち上げ花火2千発が夜空に大輪を咲かせ、訪れた家族連れらを沸かせた。

 住民手作りの仕掛け花火は全10景。地元の市成羽美術館で開催中の企画展に合わせた恐竜や、藤井聡太四段の活躍で盛り上がる将棋界にちなんだ将棋の駒、岡山県内にも乗り入れるJR西日本の豪華寝台列車・トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)などの絵柄が次々と夜空に浮かび上がった。

 夫婦で訪れた高梁市の農業の男性(45)は「神楽と花火が織りなす壮大な光景はここでしか見られない」と堪能していた。

 成羽愛宕大花火は備北商工会など各種団体の実行委が主催。成羽藩時代の1704年(宝永元)年に始まったとされる。