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島の味挟む、沖縄の人気ソウルフード 「ポークたまごおにぎり本店」の路地裏からの営業戦略

7/29(土) 8:05配信

沖縄タイムス

 那覇市の牧志公設市場近くにあるポーク卵おにぎり専門店「ポークたまごおにぎり本店」(清川勝朗代表)が観光客を中心に人気を集めている。5月には那覇空港内に2号店をオープン。両店舗とも連日、行列ができる繁盛ぶりで、一手間加えた独自商品と客のニーズに応えた営業戦略が客の心を捉えている。(政経部・下里潤)

 同店は2014年、牧志公設市場近くの路地裏にオープン。当初は人通りが少なかったことから、昼食時に店舗を空けられない市場の店主ら向けに配達を始めた。コンセプトは「世の中にない商品」。ポーク卵おにぎりをベースにゴーヤー天ぷらや島らっきょう、カレー味のにんじんしりしりなど、従来にはない食材を挟み、毎日食べても飽きさせないよう工夫した。価格は230~400円(税込み)。

 公設市場周辺で観光客が朝食を取れる店が少ないことにも着目。午前7時にオープンさせ、市場で朝食を取る習慣があるアジアの観光客を取り込んだ。

 出来たてを手軽に食べられるとあって、評判はSNSなどで拡散。本紙のほか、全国放送のテレビや台湾の雑誌などでも紹介された。「沖縄のソウルフード」として話題を呼び、特に観光客が増加。開店30分前には早朝にもかかわらず約10~30人が並ぶ。売り上げはうなぎ上りで、オープン当初は1日100個程度だったのが、今では5、6倍に伸びているという。

 今年5月には空港店をオープン。1階到着口のため、観光客の目に留まりにくいが「私たちにとっては一等地」(清川代表)。到着口で客を待つ観光関係者らにアピールしやすく、北部に直接向かうバスツアー客の昼食用に大量注文を受けているという。搭乗前の時間のない客にも好評で、業績は2カ月で倍に伸び、多い日で1日千個以上を売り上げる。

 8月15日には3店舗目となる北谷店をアメリカンビレッジ内にオープンさせる。地元や観光客、米軍関係者らをターゲットに入れる。

 清川代表は「客が多い表通りだと商売はやりやすいかもしれないが、他店に埋もれる可能性がある。路地裏から出発した店だから分かるノウハウがある」と強調。「那覇と直行便を結ぶ海外の空港にも店を出すのが夢。世界中の食材を挟み、日本文化を広めたい」と意気込んでいる。

最終更新:7/29(土) 8:05
沖縄タイムス