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北朝鮮によるGPSかく乱 来月の韓米演習で対応訓練

7/30(日) 9:00配信

聯合ニュース

【ソウル聯合ニュース】来月下旬ごろに実施される韓米合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)で、韓国空軍と米軍は北朝鮮が発する全地球測位システム(GPS)かく乱電波の発信源を探し出し、迅速に攻撃するための訓練を行う。空軍の関係者が30日、明らかにした。

 同関係者は「8月に実施するUFG演習では、烏山の在韓米軍基地の韓国航空宇宙作戦本部(KAOC)内に韓米宇宙統合チームを設置し、宇宙で起こるさまざまな状況に対応する演習を実戦さながらに進める」と話した。

 韓米宇宙統合チームには、韓国空軍の宇宙発展処と米戦略司令部の合同宇宙作戦本部の宇宙分野専門家計約60人が参加する予定だ。

 朝鮮半島有事の際に北朝鮮がGPSかく乱電波を発し、軍用のGPSではなく商用GPSが内蔵された兵器システムが使用不能になる可能性が高く、攻撃の発信源を迅速に撃破することが重要だとの認識から訓練が準備された。

 空軍の関係者は「訓練は韓米の航空・宇宙および地上資産を活用して、敵のGPS電波かく乱を先んじて探知する」「続けて、獲得した情報を基にかく乱電波の影響を分析すると同時に、電波の発信源を把握すればこれを空軍作戦司令部に迅速に伝達して緊急標的とし、打撃する方式で進める」と述べた。

 韓米宇宙統合チームは2012年から毎年2回訓練を行ってきたが、GPSの衛星故障、衛星通信障害などの処置と、宇宙状況の情報を伝えて空中・地上・海上の作戦遂行を支援する手順の熟達に重点を置いてきた。

 両国の統合チームは緊密な協力と優秀な作戦遂行能力が認められ、昨年は米太平洋空軍司令部から「2016年最高の宇宙作戦部隊」に選ばれた。

 北朝鮮は約10種類の車両形態のGPSかく乱装備を開発・保有しており、韓米軍は電波かく乱可能距離が約100キロに達するとみている。

 10年の北朝鮮によるGPSかく乱で、韓国の民間航空機4機でGPS受信障害が起こり、11年には約100機の航空機で障害が発生したとされる。12年には約1000機の民間航空機でGPSの受信不良があったとされる。韓国軍が運営する偵察用無人航空機(UAV)の航法装置が正常に作動しなくなる事例も11年に発生した。

最終更新:7/30(日) 10:18
聯合ニュース