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高校生が新泡盛酵母を発見 公園の植物から見つけた 商品化に期待 全国高文祭で発表へ 昭和薬科高科学部

7/30(日) 8:30配信

琉球新報

 昭和薬科大学付属高校の科学部(佐々木智美顧問)は2016年に新たな「泡盛酵母」を発見し、31日から宮城県で開幕する全国高等学校総合文化祭で発表する。植物から培養した新たな酵母は、従来の泡盛造りに多用されている酵母よりも、熱に強く、部員らは「これで泡盛を造るときっとフルーティな香りが漂うはずだ」と期待している。発見には3年の月日を費やした。
 「アルコール発酵」「古酒の香り」に興味を持った部員らは地域産業に貢献できる研究テーマとして、新たな「泡盛酵母」の発見を目標に研究を進めた。従来の泡盛と似た遺伝子配列の株を見つけるために2千以上の株で実験を繰り返したが、なかなか発見できなかった。

 研究に情熱を注いだ「泡盛酵母」研究1期生が2016年3月に卒業し、残った部員らがその年の夏休みに、那覇市の末吉公園で採取した方言名でブクブクーグーサと呼ばれる「リュウキュウボタンヅル」(キンポウゲ科)から、泡盛酵母を発見した。2年生の賀数九十(きゅうと)さん(16)は「研究機関から分析結果と発見を知らされたときは、先輩たちの苦労が報われたという思いで胸がいっぱいになり涙がとまらなかった」と振り返った。

 顧問の佐々木教諭は「継続研究をすることで、実験技術の向上だけではなく、楽しさを分かち合い、地元である沖縄のことをさらに好きになってほしい」と語った。

 部員らは「いずれはこの酵母を使い泡盛の商品化など、地域産業に貢献できたら面白い」と楽しそうに語った。

 科学部は高文祭の自然科学部門(ポスターセッション)に出場し、「泡盛酵母」の研究成果を発表する。発表者で1年生の新城琉妃(りゅうひ)さん(16)は「発見するまでのストーリーも含め、先輩たちから受け継いだ熱い思いを伝えたい」と話した。(新垣若菜)

琉球新報社

最終更新:7/30(日) 13:19
琉球新報