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マスク氏「ザッカーバーグ氏のAI知識は限られている」 Facebook と テスラのCEOが論争

7/30(日) 12:10配信

ZUU online

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOとテスラ、スペースXのイーロン・マスクCEOの間で、AI(人工知能)論争が勃発した。

AIが人間社会に与えるネガティブな影響を懸念するマスクCEOの意見と、ポジティブな影響に焦点を当てるザッカーバーグCEOの意見が正面から対立し、ついには「ザッカーバーグCEOのAI知識は限られている」という爆弾発言がマスクCEOから飛び出した。

■ザッカーバーグCEO「AI否定派はネガティブなだけではなく無責任」

以前からAIの開発・管理に対する慎重なアプローチを呼びかけきたマスクCEOが、「AIが人類の文明にとってリスクになりかねない」との懸念を、7月に催された全米知事協会で再び示したことが事の発端だ。

マスクCEOは新たに、「規制の導入によって事前対策を打つべき」と警告を発した。
マスクCEOの呼びかけを受け、ザッカーバーグCEOは「AIに強く否定的な態度で、最後の審判日を喚きたてる人々は理解できない」とし、「ネガティブなだけではなくひどく無責任とも思える」と、Facebookのライブ配信で反撃した。

歯に衣を着せない発言で有名なマスクCEOが、売られた喧嘩を買わないわけがない。即座に「マーク(ザッカーバーグCEO)とこの件について議論したことがあるが、彼のAI知識は限られている」とTweet。ザッカーバーグCEOのAIに対する見解の浅さを強調した。

これに対しザッカーバーグCEOはFacebook のAI研究チームが、国際会議で発表される論文から優秀なものに贈られる「ベスト・ペーパー・アワード」 を受賞したことへの祝辞をFacebook上で述べ 、「AIについての知識が不足している者が、それほど優秀なチームの上に立つことはできまい」と、マスクCEOの批判を暗にしりぞけた。

■ゲイツ氏、バフェット氏はロボット歓迎派

両者の小競り合いは当分続きそうだが、AIが社会や人間に及ぼす影響について賛否両論が起こっているのは両者間だけではない。

大富豪実業家として有名なマーク・キューバン氏 は、マスクCEO同様AIの潜在的リスクに注意を促している。CNBCのTV番組に出演した際、「多くの人々はAIが社会を変える可能性を軽視している」と語ったほか、ニューヨークで開催されたイベントでも「テクノロジーの進化速度が恐ろしい」と述べた。

現時点ではAIに命令を下すのは人間の役割だが、その役割をAIがとって代わる日が訪れてもけっして不思議ではない。さらには人間がAIに命令を下すか、あるいはAIが人間に命令を下すか、という立場の逆転も予想できる。マスクCEOやキューバン氏が不安を警告を発しているのはこの点だ。人間は進化し続けるロボットをコントロールできるのか。

勿論、繰り返し議論されている雇用の縮小問題も無視できない。「効率化・コスト削減」と称したロボット化による雇用縮小は、既に世界中で始まっている。

フィンランドなどで実験されているベーシック・インカムをザッカーバーグCEOが支援している理由は、恐らくこの辺りにあるのではないかと推測される。

マイクロソフト設立者であるビル・ゲイツ氏や著名投資家のウォーレン・バフェット氏 は、ロボットの進出を「人間一人当たりの潜在産出量を高める手段」として歓迎している。

2013年にオックスフォード大学が発表したレポート によると、「今後10年から20年にわたり、米国だけでも約半分の仕事がロボット化する」と予想されている。その頃には、マスクCEOとザッカーバーグCEOの論争も決着がついているだろう。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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最終更新:7/30(日) 12:10
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