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早実のお膝元、国分寺も敗戦にガッカリ 「大学通り東栄会」の“最後の夏”終わる

7/31(月) 7:04配信

スポーツ報知

 夏の高校野球西東京大会の決勝が30日行われ、高校通算本塁打の記録更新がかかった清宮幸太郎内野手(3年)を擁する早実は東海大菅生に2―6で敗れた。早実の通学路でもあるJR国分寺駅北口の商店会「大学通り東栄会」で行われたパブリックビューイング(PV)に集まった関係者もガックリ。来年には付近に大規模商業施設が完成予定。環境が大きく変化する前の“最後の夏”だっただけに、あと一歩で甲子園を逃したチームを残念がりながらも、今後も早実を応援していくことを誓った。

 PV会場に用意された椅子は30脚弱ながら、次々と集まる早実ファン。8回、4打席目で初めて清宮に安打が出た時には「WASEDA」の文字が入ったスティックバルーンを叩いて盛り上がったのもつかの間、9回2死、最後の打者が倒れ清宮の「高校最後の夏」が終わると、PV会場には「あー」という声とため息が渦巻いた。

 2001年に新宿区から国分寺市にキャンパスが移転して以降、早実が甲子園に出場する度にPVを開催してきた「大学通り東栄会」だが、地方大会で実施したのは今回が初めて。「清宮フィーバー」の盛り上がりが理由にあるのはもちろんだが、今年は商店会にとっても“最後の夏”という事情もあった。

 現在、JR国分寺駅の北口は高層マンションの建設が佳境。完成は来春の予定で、下層階には、大規模な商業施設が入ることになっている。「東栄会」はなくならないが、所属していた10店舗ほどがマンション建設を主な理由に営業をやめた。商業施設がオープンすればライバル店が増えることで、営業の環境がさらに厳しくなることも考えられる。

 「東栄会」の荒井大介会長(48)は「清宮君に『背負わせる』という気持ちは全くありませんでしたが、彼、そして早実の快進撃の勢いに自分たちの商店会も乗っていきたいという気持ちはありました」。残念ながらそれはストップしてしまったが、もちろん「地元」として今後も早実の応援は続けていくつもりだ。

 「約15年たって、ようやく『国分寺=早実のある街』というイメージができてきた。それを大切にしていきたいし、今後もスターは生まれてくると思いますから」と荒井さん。現在も、早実の生徒が商店会の人たちと一緒になってゴミ拾いをするなど交流が行われている。また、清宮ら早実ナイン行きつけの店として知られる中華料理店「淡淡(たんたん)」も同商店会内にあるなど、関係は深い。

 マンション完成後には、駅前に交流広場が設置される予定になっているという。荒井さんは「清宮君は卒業してしまいますが、来年以降はそこに集まり、商店会のメンバーも商業施設に来たお客さんも一緒になって応援できれば。みんなで盛り上がりたいですね」と思い描いていた。

 ◆大学通り東栄会 国分寺駅北口にある8つの商店会のうち、東側に延びる中で最もJR中央線に近い場所にある。結成は1949年で国分寺最古。東京学芸大、東京経済大の学生が通ったことから「大学通り」と呼ばれる。長さは約300メートルで、現在は約60店舗が加盟。

最終更新:7/31(月) 7:04
スポーツ報知