ここから本文です

【大阪】大阪桐蔭・藤原V弾 史上初2度目の春夏連覇へ西谷監督「挑みたくなる」

7/31(月) 6:04配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権大阪大会 ▽決勝 大阪桐蔭10-8大冠(30日・大阪シティ信金スタジアム)

 今春のセンバツ覇者・大阪桐蔭が、センバツ決勝では初の2本塁打を記録したスーパー2年生・藤原恭大中堅手のV弾で大冠(おおかんむり)に逆転勝ちした。準々決勝から3試合連続で逆転勝ちを収める驚異の粘り強さを発揮し、3年ぶり9度目の夏切符を獲得。高校野球史上初となる2度目の春夏連覇の挑戦権を手にした。

 高く舞い上がった放物線が、3年ぶりの大阪制覇への架け橋となった。大阪桐蔭が3点差を追いつき、4―4で迎えた6回1死。藤原は見送ればボール球の内角高め直球を強振。打球は右翼席の奥深くへ吸い込まれた。「本塁打は狙ってました。一発が出れば流れが変わると思っていたので」。両チーム合計28安打の打撃戦を制する高校通算19本目の決勝ソロに、会心の笑みを浮かべた。

 まさに「決勝男」だ。今春、同校として2度目のセンバツ王者に輝いた履正社との決勝戦。藤原は2年生として決勝戦では初の先頭打者本塁打を放つと、6回にもソロ弾。決勝2発も初の快挙で、大会記録に残る猛打を振るった。

 勝負強さは中学時代から際立っていた。硬式野球の強豪・枚方ボーイズの一員として、投手兼中堅で自身4度の全国制覇を経験。3年春の全国大会では、16打数13安打と驚異的な数字を残した。今大会も計8試合で33打数15安打の打率4割5分5厘、3本塁打、10打点で強力打線を牽引(けんいん)。リードオフマンは「決勝だと気持ちが入るんです。緊張も全然ない」と胸を張った。

 準々決勝から3戦連続逆転で頂点に駆け上がった。西谷浩一監督(47)は「夏の甲子園に出たい、という飢えた気持ちが力になった」と分析した。春夏6度の全国制覇を誇る名門だが夏は過去2年、聖地から遠ざかっていた。ラストチャンスとなる3年生と、タレント軍団の2年生が思いを一つにしてつかんだ夏切符だった。

 エース右腕・藤浪晋太郎(現阪神)を中心に史上7校目の春夏連覇を達成してから5年。どんな強豪校も届かなかった2度目の春夏連覇の挑戦権を手にした。「100年の歴史の中で誰もやったことがないと聞くと挑みたくなる」と西谷監督。藤原も「春夏連覇しか見てないです」と早くも次の頂を見据えた。センバツから公式戦24連勝中の常勝軍団が、高校野球史に新たな一ページを刻む。(種村 亮)

 ◆藤原 恭大(ふじわら・きょうた)2000年5月6日、大阪・豊中市生まれ。17歳。小学1年時から「園和北フレンズ」で野球を始める。中学時代は「枚方ボーイズ」に所属。高校では1年夏からベンチ入り。181センチ、80キロ。50メートル走5秒7。遠投は100メートル。左投左打。兄・海成さんは昨年休部となったPL学園野球部出身で、昨夏の大阪大会にも出場。

最終更新:8/1(火) 18:35
スポーツ報知