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【西東京】東海大菅生やっと清宮越えた…17年ぶり3度目甲子園

7/31(月) 6:04配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権西東京大会 ▽決勝 東海大菅生6―2早実(30日・神宮)

 東海大菅生の最速145キロ右腕・松本健吾(3年)が、今秋ドラフト候補の目玉、早実・清宮幸太郎一塁手(3年)を1安打に封じ、7安打2失点完投。背番号11の好投で、17年ぶり3度目となる夏の甲子園出場へ導いた。15年夏の決勝で、大逆転負けを喫した宿敵に雪辱。西東京大会3年連続準Vの強豪が“4度目の正直”を果たした。

 優勝の瞬間、指揮官は大きく跳びはね、両手を突き上げた。09年に就任し、初の夏切符をつかんだ元中日投手の若林弘泰監督(51)は「最後のゲームセットまで、どうなるかわからない気持ちだった。鍛えて鍛えて、本当にいいチームになった」と3年分の思いを語った。3年連続夏準Vから“4度目の正直”で、17年ぶり3度目の西東京制覇に導いた。

 15年夏の苦い記憶がよみがえった。2点リードの8回1死。清宮に、この試合初安打となる右前打を許した。球場のボルテージは、一気に上がった。「8回は一瞬(2年前の敗戦が)よみがえったが、松本が踏ん張ってくれた。野村をゲッツーに打ち取って、まだ流れはこっちにあるかな、という感じだった」と指揮官。3安打されていた4番の野村を遊ゴロ併殺打。直後に2点を挙げ、逃げ切った。

 愛のムチで“エース”をよみがえらせた。優勝の立役者は昨秋までエースだった松本。6月上旬、新潟での柏崎との招待試合で制球を乱して自滅。指揮官は奮起を求め、今夏のエースナンバーを剥奪した。「あれがハマったかな。この大会で精神的に成長した」。最上級生の“エース”に大舞台のマウンドを託し、右腕も「悔しい思いを自分が晴らそうと思っていた」と奮起。最速140キロの直球と、中学時代から得意とするフォークなどで凡打を量産し、7安打2失点完投と最後まで投げきった。

 昨夏から清宮対策を始めていた。松本は、ブルペンで打席に審判防具をつけた部員を立たせた。「仮想清宮」だ。今春の都大会後からは、連日のように200球を投げ込み、内角直球を磨いた。「最悪当ててもいいと思っていた」。逃げることなく、徹底的に内角を攻めて清宮と勝負した。

 ここまで下してきたライバルの分まで、負けるわけにはいかない。整列時に清宮から「頑張れ、絶対勝てよ」とエールを受け「絶対に全国制覇する」と宣言。若林監督は「2強と言われた早実、日大三を倒したので、西東京代表として堂々と日本一を目指したい」と力強く誓った。21年ぶりの甲子園での1勝、そして深紅の大優勝旗を奪いに、聖地に乗り込む。(大野 隼斗)

最終更新:8/1(火) 18:35
スポーツ報知