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がん放射線治療 人材育成 オハイオ州立大と学術連携 福医大

7/30(日) 9:55配信

福島民報

 福島医大は今年度から米国のオハイオ州立大医学部放射線腫瘍学講座との国際学術交流を開始し、需要が高まっているがんの放射線治療の人材育成を強化する。医大の医師や学生が、がんの放射線治療で世界有数の研究レベルを誇るオハイオ州立大に留学し、最先端の治療法を学ぶ。医大の診療放射線技師らが高精度放射線治療の研修ができる仕組みもつくり、県民のがん治療向上につなげる。

 福島医大は29日までにオハイオ州立大同講座と国際学術交流協定を締結した。
 2018(平成30)年度以降、福島医大の医師らが他大学に優先してオハイオ州立大に留学できる枠を設ける。放射線による効果的ながん治療法を学ぶほか、治療効果と患者の遺伝子の関連などのテーマで3年ほど研究する。帰国後は米国で得た知見を診療に生かすとともに、がん治療でオハイオ州立大との共同研究も検討する。学生や看護師も派遣し、世界水準の治療を学ぶ機会をつくる。
 オハイオ州立大は、体外から放射線でがん細胞だけを狙って治療する「高精度放射線治療」などの最新機器を備えている。機器を扱う診療放射線技師を派遣し、最先端の治療法や機器の使い方などを学ぶ。医大側も米国から医師や学生を受け入れ、低線量被ばく研究などで協力する。
 医大によると、患者の高齢化に伴い、体への負担を軽減できる放射線によるがん治療の需要が高まっている。医大では2014年度に放射線医学講座から治療部門が独立し、放射線腫瘍学講座が新設された。講座新設前の放射線治療患者は年間約10人だったが、現在は100人以上となっている。医大には5人の専門医がいるが、今後の需要増に備え人材育成や研修体制づくりが急務となっている。

福島民報社

最終更新:7/30(日) 10:37
福島民報