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東美濃産米、独自栽培技術でブランド化目指す

7/30(日) 8:47配信

岐阜新聞Web

 岐阜県恵那、中津川市の米農家やJAひがしみの、県恵那農林事務所などが「東美濃産コシヒカリ」のブランド化を進めている。元々米作りが盛んで、昼夜の気温差が大きく、米作りに適している土地を生かそうという試み。独自の栽培方法を考案、農家に広め、飛騨地域に次ぐ高品質のコシヒカリ産地を目指す。
 美濃地域で作られた2015年、16年産の「美濃コシヒカリ」が日本穀物検定協会の食味総合評価で最上の「特A」を獲得したことをきっかけに計画。「東美濃」と地域をより限定してコシヒカリのブランド化を進め、販売力を高めようと、米農家や同JA、同事務所、両市、県中山間農業研究所中津川支所が昨年、「東美濃産コシヒカリ極良食味米産地確立プロジェクト」を立ち上げた。
 米のおいしさの指標「食味」値を高めるため、同支所が研究、効果を実証した栽培方法を農家に広めていく。
 従来は使われてこなかった土壌改良材のケイ酸の田植え後の散布と、出穂期に高い気温が当たるのを避けるため田植えを3週間ほど遅らせるのが、新たに考案した栽培方法。16年度の研究成果では、食味値の上昇が見られた。
 同事務所によると、国による米の生産調整が17年産で終了予定で、その後、産地間競争の激化が予想されるという。18年11月には高山市で「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」が開催される。同事務所の鵜飼幹森技術主査は「名声を広め、ブランドを確立するためにも、東美濃産コシヒカリの入賞を目指したい。地元大会は一つの目標」と話す。
 同事務所では今月中旬から東美濃地域の米農家を対象に情報交換会を開き、試験農地に招いて同プロジェクトをPRしている。初期からプロジェクトに参加している農事組合法人あびろみ(中津川市)の青木清次代表理事は「評価が高まり、少しでも高く買ってもらえるようになれば生産者としてうれしい。高品質なコシヒカリをみんなで作り上げたい」、飯羽間営農組合(恵那市)の田中丈雄常務は「農家の土地を守っていくためにも、おいしいコシヒカリを作り、消費者にPRしたい」と意気込む。

岐阜新聞社

最終更新:7/30(日) 10:48
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