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飛騨牛の革、家具職人が開発 ソファなどに活用

7/30(日) 8:57配信

岐阜新聞Web

 革のブランド価値も高めたい―。岐阜県高山市一之宮町に工房を構える家具職人牧野泰之さん(47)=同市清見町藤瀬=が、「飛騨牛」の革「HIDA Leather(ヒダレザー)」を開発した。地元産のナラ材と組み合わせ、椅子やソファを製作する。「飛騨の地でしかできない家具を作りたい」。地域の資源を生かした新たな展開に意欲をみせる。
 「想像以上の出来栄え。いい表情をしている」。27日、牧野さんは工房「マキノウッドワークス」で、兵庫県姫路市の製革工場から届いたばかりのヒダレザーを広げ、満足そうに語った。
 工房では、主に設計事務所などの注文を受け、住宅の家具を手掛ける。ナラ材は自ら地元の木材市場で仕入れる。「素性の分かる素材を」という思いに加え、地域に貢献したいという考えからだ。
 木材のほかにも身近な素材を使いたいと、飛騨牛に着目。原皮は卸会社の高山化成(高山市冬頭町)から供給を受ける。同社は主に飛騨牛の処理・加工を行う「JA飛騨ミート」(同市八日町)から原皮を仕入れ、ランドセルや小物類などを製造、販売している。
 牧野さんは第1弾として今春に10頭分を購入。姫路市の製革工場に持ち込み、植物に含まれるタンニンでなめすなど加工を施し、開発にこぎ着けた。
 今回は黒と茶の2色を作り、客2人のソファなどに使う。3人掛けのソファにおおむね3頭分が必要という。既に木部などは製作を始めており、8月中の完成を目指す。使い勝手や色合いの変化などを検証した上で、第2弾に反映させる。
 飛騨牛の生産農家から製革工程、家具の利用者までを取材した映像も作り、広く伝える予定。「飛騨牛ブランドの価値を高める一翼を担えれば」と話している。

岐阜新聞社

最終更新:7/30(日) 10:53
岐阜新聞Web