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約80%の人が病院で最期を迎える日本。高齢者介護がさらに厳しくなる前に、「安楽死(尊厳死)」について考えませんか。

7/30(日) 8:02配信

マネーの達人

安楽死と尊厳死

日本は戦後の一時期、毎年250万人が生まれていたが、2016年の出生数はなんと100万人を切った。一方で、移民の受け入れは極僅かという状況が相変わらず続いている。

また、平均寿命と健康寿命の差は10年以上もあり、それが縮まるどころかこれから広がっていくと予想されている。

以上のことから、今後、病で苦しむ高齢者の皆さんを十分に介護するのは、日本では限りなく不可能になっていくことは想像に難くない。

社会保障制度の持続性が不安視される中、高齢者介護がますます厳しい状況になっていく前に、日本でも安楽死(少なくとも尊厳死)について国民的な関心を高め、将来の法制化に向けた議論を進めていくべきだと筆者は思う。

過去に寄稿した記事で、日本ではタブー視されがちな「死のあり方を考える」ことについて書いた。

よく誤解されがちな安楽死と尊厳死の違いや、安楽死をテーマにした映画も紹介しているので、関心のある方々に是非読んでもらいたい。

欧米諸国と日本を比較

「もし、あなたが余命宣告を受けたらどのように人生の幕を閉じたいですか?」
あまり知られていないことだが、オランダは高齢者ケアの先進国として、世界の先端を走っている国だ。安楽死の法制化はもちろんのこと、在宅医療・在宅介護が国中に浸透している。

オランダは病院死が世界で最も少ない国であることがその象徴であろう。

■欧米諸国と日本における病院死を含む死亡場所

以下に比較をした。

各国で調査時期が異なっており、日本は2014年のデータで比較的新しく、アメリカは2007年と少し古いが、各国の状況を大まかに比較するには支障はないといえよう。

データは DIAMOND ONLINEの記事を参考に筆者がまとめ、数値は適宜、四捨五入している。

参照:約8割が病院で亡くなる現状から「脱病院」路線へ 変わりはじめた日本人の「死に方」/オランダでは安楽死が「転倒する不安」「認知症」で認められる

■日本人の約80%が病院で亡くなっている

欧州諸国では病院での死亡者は格段に少なく40%から50%台に過ぎないことが分かる。その中にあって、病院死が30%を下回っているオランダは際立っているといえよう。

ダイヤモンド・オンラインの記事でも言及しているが、日本で「病院死」が多い理由は病院信仰が根強いことが考えられる。

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最終更新:7/30(日) 8:02
マネーの達人